Apple、iPhone向けモデムを自社開発〜実現は2021年か

AppleがiPhone向けワイヤレスモデムの内製化を目指し、開発を進めているとThe Informationが報じています。
2020年にはIntel製モデム搭載iPhone登場の噂
同メディアによると、Appleは開発プロジェクトのため、米カリフォルニア州クパチーノのApple Park本社近くに技術者を集めている模様です。また米カリフォルニア州サンディエゴを拠点とするワイヤレス・アーキテクチャ・チームでも技術者の採用を行い、人員を増強しているとのことです。
ワイヤレスモデムの構造は複雑なため、Apple設計モデムのiPhone搭載が実現するまでには最長3年はかかると見られています。Intelの5Gモデムを搭載したiPhoneが2020年に登場するとすれば、Appleが独自設計したモデムを搭載したiPhoneの登場は早くても2021年になりそうです。
主要部品の内製化を進めるApple
Appleは以前より主要部品の内製化を進めており、iPhoneのAシリーズプロセッサ、Apple WatchのSシリーズプロセッサ、AirPodsおよび一部BeatsヘッドホンのWシリーズプロセッサ、そして最新MacのTシリーズコプロセッサは、いずれもAppleが設計したものです。
iPhoneなどのグラフィック処理プロセッサ(GPU)の内製化も決定、2017年にはイギリスのImagination Technologiesに対し、技術利用契約を2年以内に終了すると通告しています。
背景にはQualcommとの争い
またAppleがワイヤレスモデムの内製化を目指しているのには、同分野において主導権を握るQualcommとの、特許使用料支払いを巡る争いも多分に影響していると思われます。Appleは最新のiPhoneにおいては、QualcommではなくIntelのモデムを採用しています。
Appleがワイヤレスモデムを自社開発しているという噂は以前からあり、2017年にはワイヤレス技術関連の求人を行っていると報じられました。
Source:The Information via MacRumors
(lunatic)