2018年の国内携帯スマホ出荷台数は過去2番目の少なさ、iPhoneは出荷1%減

MM総研は2月7日、2018年1月〜12月の国内携帯電話・スマートフォン出荷台数を発表しました。iPhoneの出荷台数は1%減少したもののシェア44.1%で7年連続トップでした。フィーチャーフォンの出荷台数は前年比28.5%減で、過去最少記録を更新しています。
国内出荷の約9割はスマホ、スマホのうちSIMフリーは約1割
MM総研によると、フィーチャーフォン(ガラケー)とスマートフォンを合計した総出荷台数は3,499.9万台で、前年比6.3%の減少となりました。これは、2009年の統計開始以降、2番目に少ない出荷台数です。
総出荷台数の内訳は、スマートフォンが89.1%(前年比3.4ポイント増)、フィーチャーフォンが10.9%(3.4ポイント減)でした。
スマートフォンのうち、SIMフリー端末の比率は9.7%で、前年比0.4ポイント増加しています。
スマホ出荷台数は過去2番目の多さ、SIMフリーは失速
スマートフォンの出荷台数は3,116.7万台で、2017年の3,199.4万台に次いで2番目に多い出荷実績となっています。
スマートフォンの出荷台数のうち、NTTドコモ、au、ソフトバンク(Y!mobileを含む)が販売する「キャリア端末」は2,815万台(前年比3.0%減)、SIMフリーは301.7万台(1.8%増)となりました。
キャリア端末は、iPhoneの買い替え需要に加え、「docomo with」などのミッドレンジモデルが好調でした。キャリア端末の売れ筋は、一括価格10万円以上のハイエンドモデルと、4万円前後の廉価モデルの二極化が進んでいます。
SIMフリー端末は、前年比では伸びているものの、大手キャリアによるユーザー流出対策の料金プラン強化などにより、失速気味となっています。
フィーチャーフォンの出荷台数は383.2万台で、過去最低だった前年の536万台から28.5%と大幅に減少し、過去最低を更新しています。
iPhoneの出荷台数は1,543.8万台、シェア44.1%
メーカー別の総出荷台数は、Appleが1,543.8万台で、シェアは44.1%に達しています。iPhone(Apple)の出荷台数は前年比1%の減少となりましたが、7年連続のトップを維持しています。
2位以下はシャープ、ソニーモバイル、京セラ、富士通と続いています。
スマートフォンに限定したメーカー別出荷台数は、1位がApple、2位以下はシャープ、ソニーモバイル、Samsung、Huaweiの順となりました。
買い替えサイクル長期化、端末市場は縮小傾向
MM総研は、今後の携帯電話端末市場の動向について、通信料金と端末代金の完全分離が進めば、端末の買い替えサイクルはさらに長期化し、端末市場は縮小傾向となるだろう、と分析しています。
また、二極化が進むスマートフォン市場は、機能と価格のバリエーションが増えていくだろうとも予測しています。
Source:MM総研
(hato)