FaceTimeの不具合を修正したiOS12.1.4、まもなく公開へ

 
先日、FaceTimeのグループ通話機能にあるバグが盗聴に悪用できる問題が大きな話題となりました。AppleはiOSの更新でこの不具合を修正するとコメントしていましたが、その修正版となるiOS12.1.4のアクセスログが最近になって見つかっています。

iOS 12.1.4での閲覧履歴

ネットメディアMacRumorsは同サイトへのアクセスログを分析した結果、1月29日からiOS12.1.4を搭載したデバイスからの訪問がごく少数ではあるが記録されるようになったと報告しています。おそらくAppleの社内でiOS12.1.4を使い、外部のサイトへのアクセスなどでの検証を進めている段階なのでしょう。
 

 
現地時間1月20日にFaceTimeのグループ通話に問題があることを、ユーザーがAppleに連絡しています。この時は大きな話題にはなっていなかったのですが、Buzzfeedや9to5Macが大々的にこの問題を報じた1月29日にAppleは急遽FaceTimeのグループ通話機能を停止する対策を実施しています。
 
これに合わせるように1月29日からiOS12.1.4のログが現れだしたことを考えると、Appleは最初に報告を受けてから迅速に対応していなかった可能性も出てきました。（もちろん20日から対応を始めて、たまたま大きな話題になった直後にグループ通話機能を停止しiOS12.1.4のテストを始めた可能性はあります）

今週中にリリースへ

Appleは盗聴に悪用される可能性のある問題を修正したiOS12.1.4を「今週中」に公開するとコメントしています。既に日本では金曜日の夜を迎えており、iOS12.1.4のリリースは土曜日、日曜日の公開になる可能性もあります。それまではグループ通話機能が使えない不便さが続きます。
 
iOS12の目玉機能として登場したFaceTimeのグループ通話機能ですが、今回の問題で新たにFaceTimeを使ってみようと考えているユーザーが敬遠してしまう恐れもあります。FaceTimeはまだ多くの人が使っている機能ではないので、ここからいかにユーザー数を増やしていくかが課題だっただけに、Appleにとっても痛い不具合だったと考えられます。
 
 
Source:MacRumors
(KAZ)