2019年はLG、ソニー、HTCがスマホ市場から手を引く年になる?
スマホ市場で大きなシェアを占めるAppleやSamsungでさえも近年売上不振にあえいでいるといわれていますが、他企業はより大きな販売数の減少に苦しめられている、とWired.co.ukが伝えています。
AppleやSamsungも苦しんだ2018年第4四半期
Appleは、1月の始めに2018年10月〜12月期の業績見通しを引き下げると発表し、人々を驚かせましたが、韓国のSamsungも同期に対前年同期比で28.7%も営業利益が落ちたことがわかっています。
Appleは中国や、米トランプ大統領の貿易戦争を収益が下がった原因として挙げましたが、Samsungはスマホ市場自体が減速しているとの見解を示しました。
LG、ソニー、HTCのデバイス販売台数の減少は凄まじい
しかしながら、LG、ソニー、HTCの3社はさらに大きな影響を受けていることが明らかになりました。
LGのスマホ部門の収益は、2018年第4四半期(10-12月)、対前年同期比で80%減となったことがわかっています。また、ソニーとHTCの携帯電話ビジネスも下降傾向にあると報じられています。
LGは、2015年第4四半期(10-12月)に1,530万台のスマホを出荷していましたが、2017年には1,390万台まで出荷台数が減っています。そして、昨年の第4四半期には、スマホの出荷台数は1,060万台にまで落ち込んだ、とOvumのアナリスト、ダニエル・グリーソン氏は語っています。
ソニーは、2015年第4四半期に1,530万台のスマホを出荷していましたが、2017年の終わりには400万台まで減少し、昨年の第4四半期はわずか190万台の出荷となりました。
HTCは、2015年第4四半期に197万台のスマホを出荷していましたが、2015年の終わりには出荷台数は98万台となり、昨年は25万台止まりとなりました。
「ソニー、HTC、LGはスマホ市場から去らねばならないと数年前から言ってきた」と、グリーソン氏はコメントしています。
「HTCは、Googleとの交渉でうまく(スマホ市場から)逃れたと思ったが、意味がわからない理由でスマホの生産を続けている。LGとソニーは、スマホビジネスを最新ディスプレイやカメラ技術を見せるために利用している」
Source:Wired.co.uk
Photo:Kārlis Dambrāns/Flickr
(lexi)