【CES 2019】世界初の折りたたみスマホ「FlexPai」を試してみた

FlexPai

FlexPai
 
中国企業Royoleが、Samsungなど大手スマートフォン・メーカーに先駆けて発表した折りたたみスマートフォン「FlexPai」を、CES 2019に出展、大きな注目を集めています。iPhone ManiaはこのFlexPaiについて取材しました。

デモ機の問題はほぼ解決

11月初めに米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された報道陣向けイベントで初めてお目見えしたFlexPaiですが、この時メディアに披露されたのはデモ機でした。
 
このイベントでFlexPaiを試した米メディアMaxhableは「ヒンジ部分の動きがスムーズではなく、動かすと異音がする」と報じていましたが、少なくともこうした問題は解決していました。
 
さすがに勢いよく曲げたり広げたりするのははばかられましたが、今回CESで展示されていたモデルについては、折り曲げたときでも広げたときでも、ヒンジ部分に不自然さはありません。
 

 

20万回以上の折り曲げに耐えうる

折り曲げ回数が増えると、ディスプレイの折り曲げ部位が劣化するのではないかと尋ねたところ、これまでの実験の結果、「20万回以上の折り曲げに耐えうる」とのことでした。
 
Royoleは2012年創業の新しい企業であり、FlexPaiに用いられているフレキシブルディスプレイやフレキシブルセンサーも自ら開発しています。

11月には開発者支援プロジェクトを立ち上げ

ハードウェアがどれほど最先端のものであっても、ソフトウェアがなければ意味がありません。「折りたたみスマホ」という現時点ではほかに存在しない形状のスマホ用のアプリ開発のため、Royoleは昨年11月に「開発者支援プロジェクト」を立ち上げ、FlexPai向けアプリ開発支援金として3,000万ドルを出資したとのことです。
 
またすでにGoogleも、Samsungなどが折りたたみスマホをリリースすることを見据えて、折りたたみスマホに対応するAndroidバージョンを発表しています。

現在は開発者向けモデルを予約受付中

FlexPaiは、Android 9.0をベースとしたWater OS、オクタコアQualcomm Snapdragon 8シリーズSoC、1,600万画素と2,000万画素のデュアルカメラ、6GBまたは8GBのRAM、128または256GBのストレージを搭載。ディスプレイはフレキシブルAMOLEDで、広げた状態では7.8インチになります。
 
昨年12月からすでに中国と米国で「開発者向けモデル」の予約受付を開始しているものの、需要に供給が追いつかず、「お客様の手元に届くのが2月〜3月になる見通し」とのことでした。また欧州でも年内に開発者向けモデルの予約受付を開始する計画のようです。ただし一般向けの販売開始時期については、現在キャリアと話し合いを進めている最中であり、現時点では発表できないとのことです。
 
以下、実際に動いている様子を動画でご覧ください。
 

 
 
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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