トランプ米大統領、HuaweiとZTE製機器の国内利用禁止を検討

トランプ大統領が米国内の企業に対し、中国のHuaweiおよびZTE製の通信機器の利用を全面的に禁止する大統領令を、来年早々にも発令することを検討しているようです。Reutersが報じています。
8月には政府機関での中国企業製通信機器利用を禁止
米政府は以前より、両社が中国政府寄りであり、米国に対するスパイ活動にHuaweiやZTEの製品が利用される可能性があると主張しています。
今年8月には国防権限法が成立、政府機関における両社を含む中国企業の通信機器の購入や利用が禁じられました。
来年1月にも発令か
大統領令は8カ月以上前から検討されており、早ければ来年1月にも発令される可能性があります。国家安全保障上重大な脅威となりうる海外企業からの、米企業による通信機器購入を阻止するよう商務省に指示する内容とのことです。
HuaweiとZTEが名指しされる可能性は低いものの、通信機器市場において大きなシェアを持つ両社製通信機器の、利用拡大を制限する権限を大統領令によって得られると商務省は解釈しているようです。
日本を含む世界各地で進むHuaweiとZTE排除
米政府は日本を含む同盟国に対してもHuaweiの締め出しを提案したとされ、事実日本政府は政府関係者が使用する製品・サービスから、HuaweiとZTEを排除する方針を固めた模様です。また日本の大手キャリア3社も両社製品を通信インフラから締め出す意向だと報じられています。
オーストラリア政府も今年8月に、両社の製品を次世代通信規格5G回線から締め出すと発表しているほか、イギリス、カナダ、ニュージーランドも、「国家安全保障上の理由」から、5G回線における両社製品の使用を禁じています。
Source:Reuters
(lunatic)