著名アナリスト、2019年のiPhone販売予測を約20%引き下げ

Apple iPhone XR

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著名アナリストのミンチー・クオ氏が、2019年におけるiPhoneの販売予測を以前の発表から約20%引き下げると発表しました。2018年秋の新型iPhone、特にiPhone XRの不振による影響が大きいとみられています。

以前の予測から約20%引き下げ

Apple関連の予測精度の高さで知られるTF International証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏が、現地時間12月14日に発表した投資家向けレポートで、以前発表したiPhoneの販売予測を大幅に引き下げています。
 
クオ氏は、2019年1月〜3月期の出荷台数を3,800万〜4,200万台と予測しています。これは、4,700万台〜5,200万台としていた以前の予測を約20%も下回るだけでなく、前年同期の実績である5,000万台も大幅に下回ります。

iPhone XRの出荷予測を大きく引き下げ

クオ氏は、2019年1月〜3月期の販売台数予測引き下げの理由として、以下の2点を挙げています。
 

  1. iPhone XRの需要が予想以上に低調であり、iPhone XRの出荷台数は1,500万台〜2,000万台にとどまり、以前の予測である2,000万台〜2,500万台を大きく下回る。
  2.  

  3. iPhone8などの旧型モデルの販売台数では、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Maxの販売低迷を穴埋めできない。

 
クオ氏は、iPhone XR発売前の10月には強気な予測を発表していましたが、11月にはiPhone XRの販売予測を大きく下方修正しています。

2019年度のiPhone出荷台数予測、2億台割れと予測

クオ氏は、2018年度通年でのiPhone出荷台数を2億500万台〜2億1,000万台とし、2019年度には1億8,800万台〜1億9,400万台と、最大10%減少まで落ち込むと予測しています。
 
クオ氏による2019年のiPhone出荷台数は、市場コンセンサスである2億1,200万台を大幅に下回っています。
 
クオ氏は、iPhoneの平均販売価格は2019年4月〜6月(Appleの会計年度で2019年第3四半期)まで上昇を続け、出荷台数の減少は単価の高さでカバーされるものの、多くのサプライヤーがiPhoneの不振により困難に直面するだろう、と予測しています。

 
 
Source:9to5Mac, MacRumors
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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