Apple、時価総額でMicrosoftに抜かれる〜首位陥落

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    テクノロジー企業の株価が連日冴えないなか、Microsoftの時価総額がAppleを抜き、米国株ランキングで首位に立ったことが分かりました。AppleがMicrosoftに時価総額で負けるのは、2010年以来のこととなります。

    市場の期待が剥落したApple

    一時は時価総額で史上初めての1兆ドル(約113兆円)超えを達成していたAppleですが(のちにAmazonも1兆ドル超え)、株価は過去8週間で20%ほども下落し、12月の第1金曜日時点での終値は178.58ドルに留まっています。10月頭には過去最高値の229.28ドルをつけ、アナリストが目標株価を250ドルに設定していたことが遠い昔のようです。
     
    apple microsoft 時価総額
     
    そんなAppleを尻目に、株価が安定して推移しているのがMicrosoftです。テクノロジー市場が全般的に弱気基調にあるなか、Microsoftも10月初旬につけた116.18ドルから幾分かは下落してはいますが、それでもわずか5%ほどの下落に落ち着いています(110.89ドル)。

    Microsoft好調のわけは

    市場関係者の間では、2014年に就任したサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)の辣腕が奏功しているとの見方が多数を占めています。
     
    もはやMicrosoftは、Windowsだけの企業ではありません。同社は近年、「Azure」と呼ばれるクラウドサービスで大きなシェアを占めており、ゲームデバイスのXboxやBing検索、タブレットのSurfaceやPC、2016年に買収したLinkdInなどと合わせて、様々な収益基盤を確保しています。
     
    その結果が、12月第1金曜日時点での時価総額8,512億ドル(約96兆1,850億円)という数字なのです。これはナデラ氏が就任した当時の2014年初頭と比べて3倍の額です。

    Appleが盛り返すには?

    一方で、Appleがここまで時価総額を下げてしまった理由は、大半の収益基盤が「自社サービスのための自社デバイス」な点にあると、J.Gold Associatesのアナリストは分析しています。現在のMicrosoftとは対照的であるばかりか、「10年前にMicrosoftが辿った道と同じだ」と同氏は指摘します。「Appleは変わる必要があるだろう」
     
    Apple製品に詳しい、Loup Venturesのアナリストであるジーン・ミュンスター氏も、Appleが大きな変貌を遂げる可能性に期待しながら、次の“再発明”はただの新製品というよりは「サービス」になるだろう、と予測しています。
     
     
    Source:ABS CBN,Yahoo!ファイナンス
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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