iPhoneで絵文字が利用できるようになって10年

2018年11月21日で、iPhoneで「絵文字」が使えるようになって10周年を迎えました。日本で生まれた「Emoji」は、今や世界の共通語となっています。
世界の共通語「Emoji」
絵文字情報を専門に扱うメディアEmojipediaは、現地時間11月21日で、iPhoneで絵文字が利用可能になって10周年であると伝えています。
絵文字は、NTTドコモが開発し、1999年に使用が開始されました。現在では「Emoji」は世界共通語となり、私たちのコミュニケーションに不可欠と言えるほど存在感のあるものになっています。
2016年には、絵文字がコミュニケーションにもたらした影響力が評価され、アメリカのニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品に加えられています。
最初は日本モデルでしか使えなかったiPhoneの絵文字
iPhoneで初めて絵文字が利用可能になったのは、日本で発売された初めてのiPhoneである、iPhone3Gでした。
しかし、2008年11月21日に公開されたiOS2.2へのアップデートによって利用可能となった絵文字が利用できるのは、日本でソフトバンクが販売していたモデルだけで、海外モデルでは利用できませんでした。
その後、絵文字を使いたい海外のユーザーたちがサードパーティー製アプリ経由で絵文字を使う方法を発見し注目を集め、世界へと広がっていきました。
現在はUnicodeが制定
かつては、携帯キャリアによって違う絵文字が表示されたり、文字化けすることも珍しくありませんでした。
現在は、絵文字はコンピュータの世界で使われる文字の共通規格であるUnicodeによって制定され、キャリアはもちろん、OSが異なる端末でも、表現は若干異なりますが、絵文字を使ったやりとりが可能です。
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— Emojipedia ? (@Emojipedia) 2018年4月6日
近年では、絵文字にもジェンダーや肌や髪の色の多様性が反映されてバリエーションが増えたこともあり、2008年には471種類だった絵文字が、現在は2,776種類にまで増えています。
同じ絵文字でも、10年間の間に進化しており、多様性に対応しただけでなく、表現が細かくなっています。
最近では、iOS12.1で新たな絵文字が追加され、「携帯電話」に使われているiPhoneの絵文字が、ホームボタンのないiPhone X以降のデザインへと進化しています。
また、iOS12.1の初期ベータで「ベーグルの絵文字にクリームチーズがない」と議論が湧き起こり、iOS12.1の正式版公開前に絵文字にクリームチーズが追加されました。
Source: Emojipedia
(hato)