Apple、マップ用のデータ収集車としてスバル・インプレッサを導入

Appleが、マップの撮影車両として新たにスバルのインプレッサを導入し、米ロサンゼルス市周辺で撮影を行っていることが分かりました。Appleは、日本国内でもマップ用のデータ収集を実施しています。
インプレッサに取り付けられたキノコ状のセンサー
Appleは約4年前から、ルーフにGPSやLIDAR(ライダー)と呼ばれるレーダーセンサーを搭載したミニバンを走行させ、マップ用のデータ収集を行ってきました。
米メディアBusinessInsiderは、ロサンゼルス市周辺で従来のミニバンではなく、スバル・インプレッサがAppleのマップ用の撮影を行っているのが目撃された、と報じています。
後部座席ウインドウに「Apple Maps」と記されたインプレッサのルーフには、キノコが生えているような形状で、柱の上に白いプラスチックでカバーされたセンサー類が取り付けられています。
数カ月前にも目撃情報
BusinessInsiderは、数カ月前に米サンフランシスコ市で、カバーが取り付けられていない状態のセンサーを搭載した車両が目撃されている、とも伝えています。
なお、サンフランシスコ市で目撃された車両にはApple Mapsの表示はされていなかったとのことです。
目撃されたのがApple本社からも近いサンフランシスコであることを考えると、数カ月前は本格稼動前の試験中だったのかもしれません。
ミニバンよりも小型化、自動運転車とも異なるセンサー類
インプレッサに搭載されているセンサー類は、以前から使用されているミニバンに搭載されているセンサー類よりもコンパクトになっているように見えます。
また、Appleが公道上での試験運転を行っているレクサスRX450には、マップ用データ収集車とは異なるセンサー類やカメラなどの機器が搭載されています。
日本でもマップ用データを収集
Appleは独自技術でマップを進化させることに力を入れており、アメリカの一部地域では、すでに精密な地図が提供されています。
最近、AppleはAR(拡張現実)分野の人材募集を強化していることから、ARを組み合わせたマップの開発が進められているのではないか、と推測されています。
Appleはマップ用のデータ収集を日本でも開始したことを発表しています。AppleのWebサイトには、2018年7月から10月の期間は千葉県と東京都内でのデータ収集が行われると記載されています。
Source:BusinessInsider, Apple
Photo:@dr_ench/Twitter
(hato)