iPhone XS Maxの製造コスト、iPhone Xから20ドル上昇
調査企業IHS Markitの試算によると、iPhone XS Max(A1921)の製造コストは64GBで390ドル(約42,900円)だそうです。
iPhone Xから製造コストは20ドル上昇
製造コストには宣伝費や人件費は含まれておらず、あくまでもパーツから算出したものである点には注意が必要ですが、390ドルというコストは、iPhone Xと比べると20ドル(約2,200円)ほどの上昇に留まっています。
しかし、iPhone XS Maxの価格は64GBで1,099ドル(日本国内では124,800円)と、iPhone Xの999ドル(同112,800円)よりも100ドル(同12,000円)高くなっています。この点は、iPhoneの平均価格上昇がAppleの利益増大に繋がるというアナリストの見方とも一致するでしょう。
鍵はOLEDディスプレイ
メモリやチップなどの性能向上にもかかわらず、製造コストが抑えられた理由の1つとして、IHSは6.5インチ有機EL(OLED)ディスプレイのコストが、iPhone Xの5.8インチで要した120ドル(約13,200円)と変わらなかった点を上げています。
また、昨年登場したiPhone Xの5.8インチOLEDと、今年登場したiPhone XS Maxの6.5インチOLEDのコストが同じということは、iPhone XSの5.8インチOLEDのコストが昨年に比べて下がっていることも意味しています。
なお、iPhone XS MaxのディスプレイのコストがiPhone Xと変わらないという点については、知的財産コンサルティングのTechInsightsも同様の指摘を下しています。ただし同社は、最終的な製造コストを443.00ドル(約48,730円)としています。
Source:DigiTimes
Photo:iFixit
(kihachi)