iPhone XSの予約状況は「期待外れ」と著名アナリスト
9月14日に予約受付が開始されたiPhone XSの予約状況は「期待外れ」だ、とする投資家向けメモを、著名アナリストのミンチー・クオ氏が発表しました。一方、Apple Watch Series 4は予想を上回る好調な出足となったようです。
Apple Watch Series 4は年内に900〜990万台売れる
大画面化し心電図機能などが追加されたApple Watch Series 4の予約状況についてクオ氏は「予想を上回っている」と述べています。
2018年中にApple Watchは1,800万台が出荷され、そのうち50%〜55%をApple Watch Series 4が占めるだろう、とクオ氏は予測しています。これは900万台〜990万台に相当します。
Apple Watch Series 4の心電図機能は、当面はアメリカのみで利用可能ですが、クオ氏は、今後利用可能地域の拡大に伴って出荷数が伸びるとの見込みを語っています。
iPhone XSの予約状況は「期待外れ」
一方、iPhone XSの予約状況は予測を下回った、とクオ氏は分析しています。
その理由について同氏は、ユーザーの多くは大画面のiPhone XS Maxに流れたか、10月のiPhone XRを待つことにしたため、と見ています。
クオ氏は、iPhone XSがiPhoneシリーズの出荷数に占める割合を、当初の15%〜20%から10%〜15%へと引き下げています。
iPhone XS Maxの待ち時間、iPhone Xより短縮
iPhone XS Maxの予約状況は予測どおりであり、Appleの高価格戦略の成功を意味している、とクオ氏は述べています。
iPhone XS Maxの成功の要因としてクオ氏は、ゴールドの本体色、デュアルSIM対応、大型ディスプレイという中国で好まれる仕様になったことを挙げています。
なお、iPhone XS Maxの出荷までの待ち時間については、供給体制が安定したことで、2017年のiPhone Xよりも短くなる、と予測しています。
iPhone XRは新型iPhone出荷台数の6割を占める
クオ氏は、10月19日に予約受付が開始されるiPhone XRについて楽観的な見通しを語っています。
iPhone XSよりも手頃な価格と、中国でのデュアルSIM対応により、iPhone XRの出荷台数は2018年モデルのiPhoneにおいて55%〜60%を占めるだろうとして、50%〜55%としていた以前の予測から引き上げています。
Source:MacRumors
(hato)