過去12カ月間で26%のユーザーがFacebookアプリをスマホから削除〜米国調査
Facebookのユーザーデータが不正に使用されていたスキャンダルを受け、多くのユーザーがプライバシー設定を変更、またはFacebookアプリをスマホから削除していたことが、米シンクタンクの調査で明らかになりました。
変わりつつある人々のFacebookの使い方
最大8,700万人ものユーザーデータが不正流用されたといわれる、Facebookのスキャンダルが発覚したのは今年3月のことです。
元Cambridge Analytica従業員のクリストファー・ワイリー氏の告発によって明らかになった事件は、多くのユーザーのFacebookとの関わり方に影響を与えたようです。
シンクタンクPew Research Centerの調査によれば、過去12カ月間で米国の18歳以上のFacebookユーザーのうち54%が、プライバシー設定に何らかの変更を加えたとのことです。
また、42%がFacebookを一時的に使用するのをやめ、26%のユーザーがFacebookアプリをスマホから削除したことがわかっています。
合計で74%のユーザーが前述の3つの行為のうちいずれかを行ったと回答しています。
若年層ではさらに多かったアプリの削除
18歳〜29歳の若年ユーザーに限って見ると、過去12カ月間で実に44%のユーザーがFacebookアプリをスマホから削除していたという事実が判明しました。65歳以上のユーザー(12%)と比べて、およそ4倍の削除率となっています。
若年ユーザーの64%が過去12カ月間にプライバシー設定を変更したと回答したのに対し、65歳以上のユーザーはわずか3分の1にとどまったのを見ても、若年層ユーザーの間でプライバシーに関する意識が高まっているのが伺えます。
ソーシャルメディアはすでにピークを迎えたとの報告もあり、Facebookのマーク・ザッカバーグ最高経営責任者(CEO)も、ユーザー数の伸びが鈍化したことを認めています。
Source:Pew Research Center
Photo:Anthony Quintano/Flickr
(lexi)