ソーシャルメディアはすでにピークを迎えた?ユーザー数が伸び悩んでいることが判明

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Facebookのユーザー数はこれまでのような勢いで伸びておらず、TwitterやSnapchatのユーザー数は下降傾向にあることがわかり、ソーシャルメディアの人気がピークを迎えているのではないかといわれています。

Snapchatの凋落

写真共有アプリのSnapchatは、2018年2月に行われたプラットフォーム仕様のデザイン変更がユーザーから大きな反発を受け、100万人規模の署名運動に発展するまでに至りました。
 
米リアリティ番組のパーソナリティとして知られる、Twitterフォロワー2,500万人超のカイリー・ジェンナーが「Snapchatを使っている人は私以外にもういないわけ?」と投稿すると、株価が大きく下がり、13億ドル(約1,433億円)の損失となりました。
 

Facebookはユーザー情報の取り扱いが問題に

7月末にFacebookのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が、Cambridge Analyticaの騒動でユーザー数の伸びが減ったことを認めると、Facebookの株価は19%下落し、1,190億ドル(約13兆円1,200億円)の価値損失につながりました。
 
Facebookはスキャンダル後、ヨーロッパで300万人のユーザーを失ったことを明らかにしています。
 
Facebookに親世代が参加し始めてからというもの、若年層の退会が多くなってきており、Facebookは自社が保有するInstagramなどで若いユーザーを得ようと試みているようです。

ユーザー数が減っているTwitter

Twitterはユーザー数の減少に苦しんでおり、先月株価は20%の下落を記録しました。2013年に上場企業になってからというもの、2番目に大きな下落となりました。
 
フェイクアカウントや、攻撃的なアカウントを削除したことがネガティブなイメージを与えたのか、100万人のユーザーがTwitterを退会したといわれいます。
 
Twitterは現在、全世界で3億3,500万人のユーザーを保持していますが、「ユーザーの視点から見ると失速している」と、Endersのデジタルメディアアナリスト、ヨゼフ・エヴァンズ氏はコメントしています。「Twitterがピークを迎えたとは断言できないものの、すぐそこにまで迫っていることは確かである」と続けています。
 
「Twitterはユーザー数をさらに伸ばし、Facebookのライバルになるという戦略で最近まで来ていたが、実際のところユーザー数10億人に達することはないだろう。そのような認識が社内でも拡がっており、3億人のユーザーでどのようなビジネスを展開するかに焦点が移っている」と、エヴァンズ氏はTwitter社の戦略の変化について述べています。
 
 
Source:The Guardian
Photo:Stacey MacNaught/Flickr
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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