米中貿易戦争がiPhone不買運動に繋がる可能性があることを大学院生が指摘

iPhone, 中国, アメリカ

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2018年8月23日に発動したアメリカの関税引き上げ措置は、これで第二弾となります。この引き上げで中国からの160億ドル(約1.8兆円)分の輸入品に対して25%の関税がかけられるようになりました。

 

これに対し中国側も同じ関税引き上げ措置で対抗し、激しい応酬は現在も続いています。今回の貿易戦争に関してある大学院生は、中国においてiPhone不買運動が起きる可能性があることを指摘しました。

貿易戦争はどんな結果を招く可能性があるか

中国市場は大きいため、当局が貿易産業に手を加えると大きな影響が及ぶ場合があります。これまでに中国は輸出入品の通関手続きを遅らせたり、海外渡航を制限したりすることによって外国企業の利益に大きな影響を与えてきました。

 

また、事業免許制度を設けることによって、外国企業が中国市場に参入できないようにすることもできます。

 

iPhone, 中国, アメリカ

中国のiPhone売上に影響する可能性も?

このやり取りは、ただの政治問題や国交問題で終わらないのが怖いところです。貿易戦争はアメリカと中国の経済に密接に関わっているため、中国国内でアメリカ製品の不買運動が広まる可能性も否めません。

 

この点に関して、オーストラリア国立大学政治・国際関係大学院博士課程学生のビクター・ファーガソン氏はNewsweek誌の中で次のように述べています。

 

中国の消費者は、iPhoneではなく小米(シャオミ)科技のスマートフォンを買ったりするようになるかもしれない。…アメリカ製品の代替に選ばれた中国のメーカーは、長期的な市場シェア争いで優位に立つだろう。

 

2018年の第1四半期、中国でのOSシェアを見ると、iOSが9.8ポイントの伸びを見せており、iPhoneユーザー数が増加傾向にあることは明らかです。今回の米中貿易戦争が中国でのiPhoneの売上にどのように影響するのかが焦点となります。

 
 

Source:ニューズウィーク日本版
Photo:Pixabay
(david)

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