iPhone、2018年第1四半期は中国で大きくシェアを拡大

https://pixabay.com/en/smartphone-hand-technology-computer-3149992/

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ここ数年、中国のスマートフォン市場で苦戦していたAppleのiPhoneですが、2018年第1四半期(1−3月)は対前年同期比で10%近くシェアを増やしていたことがわかりました。

iOS、中国ではシェアが9.8%増に

調査会社Kantar Worldpanel ComTechの調べによれば、2018年第1四半期におけるスマートフォンのOS別売上シェアは、iOS(iPhone)は主要欧州5カ国(ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペイン)では、対前年同期比0.9%増とほぼ横ばいでした。
 
アメリカも同0%と変化なし、日本は同0.3%減、オーストラリアは同1.5%の微増にとどまるなか、中国のみは対前年同期比で9.8%増を記録しています。
 
Kantarによると、アメリカおよび欧州主要5カ国では、iPhone8の出荷台数がiPhone Xをわずかに上回りました。これはiPhone Xの初期需要が早々に満たされたこと、価格の違いからiPhone8を選んだ消費者が多かったためではないかとKantarは分析しています。
 
一方中国都市部では、iPhone Xが売れ行きトップのモデルとなっている模様です。

じりじりとシェアを伸ばすHuaweiとXiaomi

Android搭載デバイスでは、Samsungが圧倒的な首位を維持する一方で、中国ベンダーのHuaweiとXiaomiがじりじりとシェアを伸ばしています。
 
Huaweiは、「国家の安全を脅かす」として、アメリカでの販売を禁じられ、締め出される状況が続いていますが、その分のリソースを欧州市場への進出に注いでいます。
 
Kantarによれば、2018年1−3月期における欧州主要5カ国でのHuaweiの売上台数シェアは19%で、前年同期の14.4%から4.6%増えています。Samsung、Apple、Huaweiの3ベンダーを合わせると、そのシェアは71%にのぼります。そしてシェア4.4%のXiaomiが4位にランク入りしているとのことです。
 

 
 
Source:Kantar Worldpanel ComTech
Photo:Pixabay
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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