米中貿易戦争 Appleのティム・クックCEO「冷静な頭が必要」

    ティム クック

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    中国・北京で開催されている中国発展高層フォーラム(China Development Forum 2018)にて、Appleのティム・クックCEOが登壇し、米中の間で勃発寸前といわれる貿易戦争について短くコメントしました。

    利益バランスの調整がないところには誰の利益もない

    中国政府主催の中国発展高層フォーラムは、国際貿易、ビジネスがテーマの毎年の恒例行事となっており、欧米企業の幹部が招かれることで知られていますが、今年はAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)も招聘されました。
     
    24日にフォーラムに姿を見せたクックCEOは、すでにとば口に立っているともいわれる米国と中国の貿易戦争について、「冷静な頭で対処されることを願う」と、述べました。
     
    「米国と中国の両方で、利益のバランスがとられない限り、誰の得にもならないと認識している」と、同氏は続けました。
     
    しかしながら、Appleも中国との関係性においては、中国ユーザーのiCloudキーを同国内のサーバーに移すよう迫られるなど、自社のプライバシーポリシーと当局の規制が折り合わない事態が発生していることが報じられています。
     
    クックCEOは、インターネット電話サービスSkypeのアプリが中国のApp Storeから削除されたことに関して、過去に「外国の市場に参加する場合、その国の法律や規則に従うことが求められる」との見解を示しています。
     
    同氏は、25日、26日にもフォーラムで登壇する予定であり、貿易戦争についてさらなる意見を述べる可能性もありそうです。
     
     
    Source:Reuters via AppleInsider
    (lexi)

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