FBとTwitter、イラン及びロシア関連の偽アカウントを大量削除

FacebookとTwitterが、それぞれのサービス上で「情報操作」を行っていた疑いのある数百件の偽アカウントを削除したことを明らかにしました。
ほとんどがイラン由来のアカウント
削除されたアカウントの大半はイランを拠点とするもので、一部ロシアのものも含まれていたとのことです。
Twitterは計284の疑わしいアカウントを削除したと述べています。
「同種のサービスを提供する企業とも協力したうえで、情報操作に携わっていた疑いのある285件のTwitterアカウントを削除しました。当社の解析によれば、これらの多くはイランを拠点とするものです」
Working with our industry peers today, we have suspended 284 accounts from Twitter for engaging in coordinated manipulation. Based on our existing analysis, it appears many of these accounts originated from Iran.
— Twitter Safety (@TwitterSafety) 2018年8月22日
Facebookは652件の怪しいアカウントを発見したと報告しています。
違法な活動を行っていたグループおよびアカウント、652ページを削除しました。これらはイランを拠点とするもので、中東、ラテンメリカ、英国および米国の、複数のインターネット・サービスを利用する人々をターゲットとしていました。
Facebookは偽アカウントの存在が発覚したのは、サイバーセキュリティ企業FireEyeが「Liberty Front Press」という怪しげなネットワークを、FacebookおよびそのほかのSNS上で発見・通知してくれたため、と明かしています。
偽アカウント取り締まりを強化
Twitterは偽アカウントの取り締まりを強化しており、今年5月と6月だけで7,000万以上を停止していることがわかっています。
Facebookは最大8,700万人もの個人情報の不正流用が明らかになり、その信用は大きく失墜しました。以来、信頼回復のための努力を続けており、メッセージアプリMessengerでは、不明な怪しい連絡先からダイレクトメッセージを受け取った場合、そのアカウントについての情報を提供する新機能の実験を行っていることも伝えられています。