クックCEO、Spotifyを念頭に音楽が人間の手から離れることを危惧

    ティム・クック

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    AppleSpotifyは月額料金制の音楽配信サービスで激しく争っています。ライバルであるSpotifyのビジネスモデルに対して、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)はあまりいい印象を持っていないようです。

    精神的な役割を侵食

    クック氏は音楽について「音楽はインスピレーションを与え、様々な行動のきっかけとなる」と語っており、楽しく楽曲を聴く以上の価値を音楽に認めています。その上でSpotifyの楽曲選択アルゴリズムを念頭に「音楽が人類の手から離れていくことを心配している。芸術や工芸ではなく、ビット・アンド・バイトの世界になっている」と批判しています。
     

     
    確かにApple Musicは著名なアーティストなどをプレイリストのキュレーターとして迎え、特徴的なプレイリストを長所としています。Spotifyでも人によるプレイリスト作成は行われていますが、1億人にも達する無料会員はこのプレイリストをシャッフルで再生することしかできません。また曲のスキップ機能にも回数制限があるなど、音楽を自由に楽しむのに制限がかかっています。
     
    これらを総合してクックCEOはSpotifyのビジネスモデルに対して危機感を持ってるようです。

    アメリカではSpotifyを凌駕

    Apple Musicはすでに全世界で5,000万人の有料会員を抱えるまでに成長しています。世界的に見れば、まだSpotifyの有料会員数(7,500万人)には届かないものの、アメリカでは既に会員数の逆転が起こっています
     
    Spotifyに比べて後発のApple Musicですが、iPhoneにプリインストールされている音楽アプリとして世界中のiPhoneユーザーにアプローチできます。そのメリットを活かしてApple Musicは会員数を順調に拡大しており、いずれはSpotifyに並び、そして追い抜くのではないかとも予想されています。
     
     
    Source:MacRumors
    (KAZ)

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