iPad、タブレット市場で再びシェアを拡大中

ipad pro

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世界全体でのタブレット出荷台数が14四半期連続で減少しているなか、iPad出荷台数は対前年比で微増、Appleはタブレット市場におけるシェアを拡大したことが、調査会社Strategy Analyticsの調査で明らかになりました。

iPadのシェアは28%に

Appleは同社第3四半期(4-6月)において、1,155万台のiPadを販売したと発表しました。これにより同社の世界タブレット市場におけるシェアは、前年同期の26.1%から28.2%に拡大したと、Strategy Analyticsは報告しています。

 

 
なお同社の調査データによれば、2012年以降の4-6月におけるiPadのシェアは、以下のように推移しています。
 
2012年: 47.2%
2013年: 28.3%
2014年: 25.3%
2015年: 21.5%
2016年: 21.3%
2017年: 26.1%
2018年: 28.2%

第6世代iPad投入がシェア拡大に貢献

Appleのタブレット市場におけるシェア拡大に貢献したのが、3月に主に教育市場をターゲットとして発売されたApple Pencil対応の第6世代iPadです。同iPadの329ドルから(日本では37,800円から。教育機関向け価格は299ドルから)という価格設定により、iPadの平均販売価格(ASP)は、前年同期の434ドルから410ドルへと下がりました。
 
ハイエンドのiPad Proとより安価なiPadの組み合わせにより、Appleが高価格帯だけでなく中価格帯にも食い込んできたため、その他OS搭載のタブレット、特にAndroidタブレットは苦戦を強いられていると、Strategy Analyticsは述べています。

Huawei以外のAndroidタブレットベンダーは苦戦

同社の調べによれば、2018年第2四半期におけるAndroidタブレットの出荷台数は、前年同期の2,640万台から10%減の2,360万台となりました。2018年第1四半期と比べても1%減となっています。
 
格安ベンダーにおいては統合や撤退が進み、主要ベンダーも低価格帯へ攻勢をかけてきたAppleとの競争に苦しんでいます。主要なAndroidタブレット・ベンダーのうち、出荷台数が対前年同期比でプラスとなったのはHuaweiのみでした。
 

Windows搭載タブレットの出荷台数は、前年同期の590万台から2%減の580万台となりました。Microsoftの新しいSurface ProとSurface Book 2の出荷台数は、2四半期連続で2桁成長を記録しているものの、Windowsタブレットの需要そのものが、ノートPCに比べるとさほど大きくないのが実情です。

 
 
Source:Strategy Analytics via MacRumors
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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