ソーシャルメディアの衰退とメッセージングアプリの成長

    facebook messenger

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    テクノロジー経済を席巻し続けてきたソーシャルメディアですが、ユーザー体験が劣化するにつれ、暗号化されたメッセージアプリへと人々の流れが向かっていることがわかりました。

    ユーザーはプライバシーを重要視か

    Facebookのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が現地時間の25日、差別的・暴力的なコンテンツの選別を行うためのセキュリティコストが収益に影響を与えていることを認めると、同社の株価が19%下落しました。株式時価総額において、実に1,200億ドル(約13兆3,400億円)を失ったことになります。
     
    Facebookアプリのヨーロッパ・北アメリカでのユーザー数は100万人単位で減少しており、ユーザーがソーシャルメディアからプライバシーが確保されるメッセージングアプリへと流れている模様です。
     
    メッセージングアプリのアクティブユーザー数は、Facebook Messengerが21億3,000万人(2017年第4四半期)、WhatsAppが15億人(2017年第4四半期)、Viberが10億1,000万人(2018年3月)、WeChatが10億人(2017年第4四半期)、QQが8億600万人(2018年第1四半期)、LINEが2億人(2018年1月)、Telegramが2億人(2018年3月)Snapchatが1億9,100万人(2018年第1四半期)となっています。
     

    Media reports/Axios

    ソーシャルメディア企業は新しいビジネスモデルを模索中

    昨年、Snapchatはメッセージング機能とメディア機能を隔てるデザインへの変更を試みました。デザイン改変後にSnapchatの株価は下落し、以来収益を上げるのに苦労しているようです。
     
    Twitterは、2015年にプライベートメッセージ機能を拡張し、ビジネス向けにチャットボット機能を追加しました。また、文字数制限を緩和したことでも知られています。
     
    人気下降気味のFacebookですが、最もダウンロードされたiOSアプリのトップ5のうち4つを所有しており、iOSアプリ市場に驚異的に食い込んでいることがわかっています。
     
     
    Source:Axios, MarketWatch
    Photo:Christoph Scholz/Flickr
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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