HTCの次世代フラッグシップ機は今秋発売のiPhone Xよりも高価なものになる?
世界初のブロックチェーンスマートフォンともいわれる、台湾ベンダーHTCが開発中の「Exodus」は、1,000ドル(約111,500円)ほどの販売価格になるとみられており、今秋発売される次世代iPhone Xよりも高価なものになる可能性が浮上しました。
中国以外の全世界で販売展開か
「Exodus」プロジェクトを統括するHTCのフィル・チェン氏は、米メディアThe Vergeのインタビューに答え、デバイス開発の計画や、それに賭ける意気込みについてコメントしました。
「Exodus」は、仮想通貨Bitcoinの基礎技術であるブロックチェーンをもとにした世界初のスマートフォンになるといわれており、大きな期待が寄せられています。
チェン氏によれば、2018年第3四半期(7-9月)に発表され、今年の終わりにデバイスがリリースされる見込みであるとのことです。デバイス価格は、同じくブロックチェーンスマートフォンである、Sirin Labsの「Finney」と似たようなものになるとみられており、1,000ドル前後と推測されています。
「Exodus」は全世界での販売が予定されており、チェン氏いわく「中国以外のすべての場所で購入可能になる」とのことです。中国はユーザーのプライバシーに関して独自のポリシーを掲げていることで知られており、デバイスの導入は難しいとされています。
仮想通貨のマイニングにも最適?
チェン氏はHTCの「Exodus」で、モバイルデバイス上での仮想通貨マイニングのより効率的な方法も模索しており、その世界で有名な人物にもすでに相談を持ちかけているようです。チェン氏は異なるアプローチのコンセンサス・プロトコル(不正を防ぐための規約)も視野に入れており、今年中にホワイトペーパー(公開文書)の発表も計画しています。
仮想通貨のマイニングは、App StoreのガイドラインによりiOSアプリ上では禁止されています。この点からもHTCのブロックチェーンに対する姿勢の違いが浮き彫りになってきます。
チェン氏によると、「Exodus」の仮想通貨ウォレットは、現在市場に出ているものの中で最も安全なものになるため、3,000万人のBitcoinウォレットユーザーなど、ニッチな市場をターゲットにするだけでなく、仮想通貨ファン以外にも広く訴えかけるようなデバイスを目指しているとのことです。
Source:The Verge via BGR
(lexi)