Apple、Netflixよりも低価格の映像配信サービスを開始?業界事情通が語る

Apple TV 4K

Apple TV 4K
 
Appleが力を入れている映像制作の将来について、Netflixよりも低価格の月額見放題サービスを提供するかもしれない、とハリウッドのエンターテインメント業界に詳しい人物が語っています。

Appleのエンタメビジネスの今後、3つの可能性を予測

近年のAppleは、テレビ番組の独自制作や、ドラマ制作の権利獲得に力を入れています。最近では、アメリカの有名司会者で女優のオプラ・ウィンフリーと複数年契約を結んだことが発表されています。
 
およそ1年前にSony Picturesから副社長を2人まとめて引き抜いたほか、映像ビジネスで経験豊富な人材を続々と獲得し、精力的にコンテンツ獲得を進めるAppleの動向について、ハリウッドのエンターテイメント業界の動向に詳しい人物が挙げた3つの可能性を米メディアRecodeが報じています。
 

1:ユーザーにコンテンツを無償提供し存在感アップ?

1つめは、AppleがApple TVやiOS向け「TV」アプリ(日本では未公開)のユーザー向けに、いくつかのコンテンツを無料で提供するのではないか、というものです。
 
Apple TV 4K
 
Appleは今年5月、iOSの「TV」アプリ内で各社の映像視聴サービスの契約手続きを可能にしています(アメリカのみ対応)。これは、各社のサービスへの「ハブ」としての役割を担いたいという思惑があるとみられ、コンテンツの無償提供は「ハブ」としての存在感アップを狙う意図があるとみられます。

 

2:Apple Musicなどのサービスをパッケージ販売?

別な事情通は、Appleは自社が提供するApple Musicなどのサービスを統合し、月額料金サービスにして、会員に特典としてAppleCareを提供するなどの方法で売り出すのではないか、と予測しています。
 
Appleプライム
 
この案は、Appleの各種サービスを「Appleプライム」としてパッケージ化して売り出せばAppleの安定した収益として貢献するのではないか、と有名アナリストが提案したものに似ています。

 

3:Netflixよりも低価格のサービスを提供?

Appleと交渉したテレビ業界の役員は、Appleが月額定額制の独自の映像配信サービスを、Netflixよりも安価な料金で提供すると話していた、とRecodeは伝えています。
 
Netflixの月額料金は、アメリカでの「スタンダード」プランは11ドル(約1,200円)です。なお、日本では「スタンダード」プランは月額950円となっています。
 
Netflix
 
Netflixは、2018年第1四半期の3カ月間だけで会員数741万人増と、アナリストの予測を上回るペースで会員数を伸ばしており、現在、世界に約1億2500万人の会員を抱えています。
 
日本では、auが先日、Netflixの動画が見放題込みの料金プラン「Netflixパック」を発表しています。
 
 
Source:Recode
Photo:Apple, Netflix
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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