「Apple Watchが学生証に」 新機能の詳細判明
WWDCで発表されたwatchOS5の学生証機能の詳細がそのサービスを実際に提供するブラックボード社のプレスリリースで判明しました。この機能によりiPhoneやApple Watchが学生のIDを記録して、図書館や寮などの入館証となるだけでなく、食堂や周辺の店舗での支払いも可能になるようです。
iPhone、Apple WatchだけでOK
iOS12、watchOS5から、Walletアプリの中に学生証(ID)を記録し、図書館、トレーニングジム、寮などの入館証として利用できるようになります。またそれ以外でも学生食堂、コインランドリー、購買部での支払いが可能になり、大学キャンパス内外での支払いをApple WatchやiPhoneだけで完結できるとしています。
ちなみにこの機能は内蔵のNFCチップを利用して提供されます。そのためいつでもApple WatchやiPhoneに学生証の情報を書き込め、また変更があった場合の修正も容易にできます。Apple製品が多く利用される大学ではこの学生証機能が非常に便利に使え、安全性の高い決済に貢献できるとブラックボード社は説明しています。
さらなる発展に期待
Apple WatchやiPhoneが学生証として使え、それが入館証となり、また決済機能を有する。これだけでも便利なのですが、さらなる便利さにも期待して良さそうです。例えば、学食での支払いが完了したら、自動で摂取カロリーや栄養素を記録してくれる、またジムに入館した際にはその日の目標を教えてくれる、図書館では探している本の棚まで案内してくれる、そんな機能がさらに追加されれば非常に便利になるはずです。
また機能としてはそれほど複雑ではないので、学生証だけでなく、社員証(職員証)や会員証にも応用できるでしょう。もちろん日本でのサービス開始にも期待したいと思います。ただ現時点でwatchOS5の学生証機能はアメリカの大学のみ(秋にはデューク大学、アラバマ大学、オクラホマ大学、年内にジョンズ・ホプキンス大学、サンタクララ大学、テンプル大学)で使える予定となっています。サービス地域の拡大にも期待したいところです。
Source:9to5Mac
Photo:Apple
(KAZ)