Appleのティム・クックCEO、スマホ中毒防止機能「Screen Time」について語る

ティム・クック

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世界開発者会議(WWDC 18)で発表されたiOSの最新バージョンiOS12で新たに追加された、スマホ中毒の防止につながるとされる新機能「Screen Time」について、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が米メディアのインタビューで語っています。

デバイスの使用頻度を重要視したことはない

CNNのインタビューに答えたAppleのティム・クックCEOは、自身のスマホの使い方について触れながら、iPhoneがどのように使われるのが理想的か、スマホ中毒の防止はどのように行なわれるかなどについて独自の意見を述べました。
 
インタビュアーに「Screen Time」はスマホの過度な使用を抑制する機能なのかと質問されたクック氏は、「そもそもデバイスの使用頻度を重要視したことはこれまで一度もない」と語り、「ユーザーには満足して欲しいと思っているが、多くの時間をデバイスに費やして欲しいとは思っていない」と、スマホ中毒に賛成できない旨の意見を述べました。
 
どれほどのデバイス使用が過度とみなされるかは個人次第としながらも、クック氏は、「ユーザーが実際にどれくらいの時間をデバイスに使っているかを知ることができるツールを作りたかった」と、Screen Time機能についてコメントしています。

クックCEOもiPhoneを使い過ぎている

クック氏によれば、Screen Timeでデバイス上で過ごす合計時間や、アプリごとの使用時間、何回デバイスをチェックしているか、何個の通知を受信しているか、誰が通知を送っているのかなどを知ることができるようです。
 
インタビュアーが、クック氏にScreen Time機能を使った感想を訊いてみると、「自分はデバイスの使用に関して自己規制できていると思っていたが、実際にデータを見てみるとかなり多くの時間を費やしていたことがわかった」と、自身のスマホ習慣について反省しています。
 
何に多くの時間を費やしているのかと訊かれると、「アプリの詳細は言えないが、ただ過度に使用しているのは確かだ」と、質問をうまくかわしました。クック氏は自身が「スマホをチェックしすぎている」とも述べました。
 
クック氏は受信している通知の数に関して、「あまりに多くの通知が届きすぎていてもはや何の意味も持っていない」と述べました。「通知は大切なものを知らせるためのものだったはずだが、すべてが重要だとみなされている」と、通知はあまり有効でないとコメントしました。
 
 
Source:CNN Money
Photo:thierry ehrmann/Flickr
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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