Apple、Telegramのアップデートを承認へ~ロシア当局の圧力に屈せず

    ロシア apple telegram

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    メッセージアプリ「Telegram」について、ロシア当局がAppleに対し同国のApp Storeからアプリを削除するよう働きかけている問題で、AppleがTelegramのアップデートを受け入れたことが分かりました。

    CEOからの苦情が後押し?

    Telegramは暗号化通信を可能にするメッセージアプリですが、それ故にテロリストに悪用される恐れがあるとして、ロシアでは4月より使用が禁止されています。
     
    こうした事情を受け、AppleもTelegramのアプリのアップデート承認を見合わせていました。しかし、アップデートの見合わせはロシアの国外ユーザーにまで影響が及ぶため、Telegramの最高経営責任者(CEO)であるパヴェル・ドゥロフ氏が苦情を申し立てていました。
     
    そして1日、ドゥロフCEOの申立が奏功したのか、一転して、AppleがTelegramの全世界共通のアップデートを受け入れたことが分かりました。同氏はAppleに謝辞を述べています。ただ、ロシアのApp StoreにおいてはTelegramの扱いがどうなるかは分かりません。
     

    今のところアプリは削除されていないが

    ロシア当局が使用を禁止しているにもかかわらず、現時点で同国のApp StoreからTelegramは削除されていません。
     
    ただし、中国ではVPNアプリCallKitアプリがApp Storeから「国内の法律に則って」削除されてきたことを思えば、今後の状況次第ではTelegramがロシアのストアから消える可能性もなくはないでしょう。
     
    プライバシー尊重を掲げてきたAppleとしては、どこまで現地政府の意向に従うのか、見極めが重要となりそうです。
     
     
    Source:PhoneArena,THE VERGE
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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