ロシア当局、Appleに暗号化メッセージングアプリTelegramを阻害するよう要請


 
ロシア当局は28日、ロシア国内で使用禁止となっている暗号化メッセージングアプリ「Telegram」のプッシュ通知をブロックするようAppleに求めました。

プッシュ通知をブロックするよう要請

ロシアの通信規制当局Roskomnadzorが、AppleにTelegramのプッシュ通知ブロックを要請したのは、ユーザーがアラートを受け取れなくすることで、メッセージングアプリ自体の使用価値を下げるねらいがあるとみられています。また、ロシア国内でのアプリのダウンロード自体も禁止するよう当局は求めています。
 
規制当局によれば、Appleが指示に従わない場合、何らかの制裁を受ける可能性があるとのことです。Appleはどのように問題解決を図るのかできるだけ早く知らせるよう要求されています。
 
Telegramがロシア国内で使用禁止になったのは4月中旬のことです。2016年に厳しい反テロリスト法が施行され、アプリのメッセージを解読させる権限を当局に与えることを義務付けられたにも関わらず、Telegramはこれまでユーザープライバシーを最優先させてきたといわれています。

Appleは政府からのアプリの削除要請を公表

Appleは、政府によるデータ要求に関しての透明性レポートを発行するだけでなく、政府から取り下げるよう要求されたアプリについても報告を開始するとしています。
 
Telegramアプリのロシア当局からの削除要請も、Appleの次回の透明レポートで公表されるかもしれません。
 
 
Source:Gadgets 360
Photo:Tass
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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