Apple、WWDC 18で約2.7万円の低価格HomePodを発表か

WWDC 18で、低価格版HomePodがApple傘下のBeatsブランドで発表される、との予測をAppleの動向に詳しい人物が発表しました。価格は250ドル(約27,000円)と予測されています。
WWDC 18はソフトウェア中心のWWDCに回帰か
長期間にわたるAppleウォッチャーとして知られ、現在はベンチャーキャピタルLoup Venturesを率いるジーン・ミュンスター氏が、現地時間6月4日午前10時からの世界開発者会議(WWDC 18)基調講演で発表される内容を予測しています。
ミュンスター氏によると、2000年以降のWWDCで発表された内容を分析すると、ソフトウェア関係が47件、ハードウェアの新製品が11件、ハードウェアのアップデートが8件だったそうです。
最近5年間を見ると、HomePodやiMac Pro、新型iPad ProやMacBookシリーズのアップデートが発表された昨年のWWDC 17は例外的にハードウェアに重きを置いていたことがわかります。
2018年の発表は、ソフトウェア関係が5件、ハードウェア関係は1つになるだろう、とミュンスター氏は予測しています。
WWDC 18で発表される唯一のハードウェアは低価格HomePod
ミュンスター氏が、WWDC 18で発表される唯一のハードウェア製品と予測しているのは、Beatsブランドで発売される、低価格版のHomePodです。
ミュンスター氏は、「HomePodの349ドル(約38,000円)という販売価格は、売れ筋のスマートスピーカーよりも2倍も3倍も高い」と指摘し、AppleはHomePodの販売価格は引き下げずに、Beatsブランドのスマートスピーカーを250ドル(約27,000円)で発売するだろう、と予測しています。
なお、HomePodの低価格モデルについては、Apple関連の正確な情報で知られた元KGI証券のミンチー・クオ氏も予測していたほか、中国メディアSinaが「BeatsブランドのHomePodが、199ドル(約21,000円)で発売される」と報じていました。
米メディア9to5Macは、低価格HomePod本体でSiriを操作できるのか、ペアリングされたiPhoneやiPadのSiriを経由して操作するのかは不明だ、とコメントしています。
ソフトウェア関連ではSiriの強化、AIやARの進化など
ミュンスター氏は、WWDC 18ではソフトウェア関連で以下の発表があると予測しています。
- Siri:GoogleやAmazon、Microsoftといったライバルのアシスタントに見劣りすると言われるSiriの性能向上と、Spotlight 検索との統合
- 人工知能(AI):昨年のWWDC 17で重点が置かれた、機械学習フレームワークCore MLの対応範囲を拡大、開発者が機械学習を用いたアプリを開発しやすくなる
- 健康情報とプライバシー:ユーザーのプライバシー保護を重視するAppleは、ユーザーの健康情報を開発者と共有する場合はユーザーに通知することを発表
- ARKit:昨年のWWDC 17で発表されたAR(拡張現実)アプリ開発プラットフォームARKitをさらに発展させるため、改善された開発ツールを公開
Source:Loup Ventures via 9to5Mac
Photo:Martin Hajek
(hato)