次世代iPhoneは3モデルともOLED採用か〜遅くとも2019年には?

iPhone XI コンセプトiDrop News

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これまでAppleが9月にリリースする見通しの次世代iPhone3モデルは、うち2モデルが有機EL(OLED)ディスプレイ、残りの1モデルが液晶ディスプレイ(LCD)を採用すると考えられてきました。しかし、従来の予測に反して、3モデルともOLED採用となる可能性が急浮上しています。

LCD採用説を覆す新たな観測

早ければAppleは、次世代iPhoneとしてリリース見通しである5.8インチのiPhone XI(iPhone Xの後継モデル)、6.5インチのiPhone XI Plus、6.1インチの第3のモデルの3つともに、OLEDディスプレイを採用するのではないか、という観測が存在感を増しつつあります。
 
これまではKGI証券の元アナリストであるミンチー・クオ氏が指摘していたとおり、上述のうち6.1インチモデルは廉価版という位置づけでLCDが採用されると考えられていました。
 
しかし、今月24日には数々のリーク情報で知られる@laobaiTD氏がTwitter上で(2018年に登場する)「6.1インチiPhone X用のOLED」として画像を公開したのを皮切りに、韓国メディアのETNewsも「2019年には3モデルともOLEDを採用する」と報じたことで、一挙にLCDモデルからAppleが一刻も早く脱却したがっているのではないか、という見方が高まっています。
 
なお、ETNewsの報道によって、Appleに長らく液晶ディスプレイ(LCD)を供給してきたサプライヤーJDIの株価は一時10%近く下落した一方、OLED市場でSamsungに次ぐシェアを有するLGの株価は5%上昇しました。

LGもOLEDサプライヤーに?

「もし、Appleが次年度のモデルすべてにOLEDを用いるとすれば、AppleがOLEDの供給元を多様化する可能性がある」と分析するのは、ソウルのShinyoung証券のアナリストであるリー・ウォンシック氏です。
 
現在、AppleはOLEDについてSamsungの独占供給を受けていますが、3モデルともOLED採用となれば、iPhone Xに限定している今とは比べ物にならない需要が想定されます。
 
2017年後半には、AppleがLGに対して大規模投資を行ったというニュースが報じられましたが、2018年中にLGでiPhone向けOLEDディスプレイを供給させるための布石ではないか、という当時の観測が一挙に現実味を帯びてきました。
 
遅くとも2019年には3モデルともOLEDになるとすれば、その頃にはiPhone Xの価格を押し上げた主因とされるOLEDのパーツ価格も、今よりは随分と落ち着いたものになっているということでしょうか。
 
 
Source:PhoneArena,Reuters
Photo:iDrop News
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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