Apple、LGへの投資は2018年中のOLED供給が狙い〜KGI証券予測

LG DISPLAY

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Appleが、iPhone向けの有機EL(OLED)ディスプレイ供給を確保するため、LG Display(LGD)のOLED工場への投資を決定した、と報じられました。
 
この決定についてApple関連情報の正確さで知られるKGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏が、新たな見解を述べています。

Samsungの影響力を抑えたいApple

クオ氏によれば、今年発売予定のiPhone8向けOLEDディスプレイの供給は、Appleにとってもっとも頭の痛い問題であるとのこと。というのも、供給できる能力を持つのがSamsung 1社しかないためです。このSamsung優位の状況を崩すため、AppleはLGDを支援している、というのがクオ氏の意見です。
 
Appleは、LGDのOLED生産工場に巨額の出資をすることで、2018年中にはLGDからOLED供給を受けたいと考えているようです。2018年に生産を開始できたとしても、当初はOLED供給の4〜6%を占める程度ですが、その間に徐々に力をつけ、2019年にはさらにシェアを獲得できるとクオ氏は予想します。
 
同氏によれば、LGDは2019年にはiPhone向けOLEDディスプレイ供給の10〜20%を占めるようになり、2020年には20〜30%にシェアを拡大、AppleはSamsungの影響力を抑えることが可能になるというわけです。

GISもLGDを支援か

LGDはAppleの支援を受けてiPhone向けのOLEDパネルの生産を行いますが、バックアップするのはAppleだけではないようです。
 
クオ氏はFoxconnの子会社であるGeneral Interface Solutions(GIS)も、OLEDのラミネート技術、そしてOLEDパネル製造をFoxconnの製造プロセスと統合するという面でも、LGDの成長に貢献するだろうと予想しています。
 
 
Source:MacRumors
(lunatic)

 
 

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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