アプリ開発者が「組合」結成、Appleに無料お試しや開発者の取り分増を要求

The Developers Union

The Developers Union
 
iOS端末やMac向けアプリ開発者グループが「組合」を結成し、有料アプリをユーザーが無料試用できるようにすることや、利益分配割合の変更を求めています。

WWDC 18を前にアプリ開発者組合が結成

現地時間6月4日からの世界開発者会議(WWDC 18)を前に、アプリ開発者「The Developers Union(開発者組合)」を結成し、Appleに対する要求をWebサイトで公開しているほか、賛同する開発者を募っています。
 
The Developers Union
 
従来型の「労働組合」ではなく、開発者と支援者がともにApp Storeをより良いものにすることを目指して組織されたそうです。同団体は、WebサイトでAppleに対する呼びかけを掲載しています。
 
本稿執筆時点で、賛同する開発者は300を超えています。

2019年7月までのアプリ無料お試しの導入を要求

「The Developers Union」はAppleに対し、ユーザーがアプリ購入前に無料で試せる試用期間を、App Storeが開始されて10周年にあたる2019年7月までに設けるよう要求しています。

素晴らしいソフトウェアの開発者は、その仕事で生計を立てられるべきだと考えます。そこで、App Storeを持続可能なものにするために、The Developers Unionを立ち上げました。
 
私たちはAppleに、App Storeの開設10周年にあたる2019年7月までに、すべてのアプリの無料試用を実現することを求めます。その後、より合理的な収益配分への変更と、コミュニティ中心の、開発者に優しい変更を提言したいと考えます。

定期購読方式では導入済みの無料お試し

有料アプリには高度な機能をそなえた優れたものが数多くありますが、高価なものになるほど、ユーザーとしては内容を確認してから購入したいものです。
 
この傾向は、比較的高価なアプリが多いMac App Storeで顕著であり、購入前に無料で試して気に入ったら購入できる仕組みができれば、ユーザーにも開発者にもメリットがあります。
 
Appleは、月額料金制などのサブスクリプション方式をとるアプリについては、Appleの取り分の割合を30%から15%へと引き下げ、開発者の取り分を増やしているほか、無料お試し期間を導入しています。

 
 
Source:The Developers Union, MacRumors
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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