SamsungとAppleの特許訴訟、賠償額をテーマに再開

    iphone samsung 特許

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    2011年に始まったSamsungAppleの特許侵害訴訟は、SamsungAppleに対して賠償金を支払うという形でひとまずの決着を見せました。しかし、いくら払うべきなのかについては、未だに尾を引きずっています。

    幕引きしたはずではなかったのか

    Appleの特許を侵害したとして、2015年12月に5億4,800万ドル(約602億円)に上る賠償金の支払いをSmasungは認めました。しかし、このうち3億9,900万ドル(約439億円)については不当との訴えを後に起こしたことで、米最高裁判所が2016年12月に「Samsungが3億9,900万ドルをAppleに支払うべきだ」とする控訴裁判所の判決を退け、2017年10月には支払額の再審を命じた、という経緯があります。
     
    今回、最高裁判所で問題となっているのは、3億9,900万ドルの賠償金が不当だとするならば、いくらが妥当なのかというテーマです。
     
    Apple側は侵害された3つのデザイン特許「長方形型」「丸い角」「フロント側の黒ガラス」、そして2つの機能特許「タップしてズーム」「跳ね返るエフェクト」がスマートフォン全体に関連するものだと主張する一方、Samsung側は「スマートフォンが“賢い”のは、それを可能にする数十万もの技術を含んでいるからだ」とし、特許はあくまでもスマートフォンの一部に利用されているに過ぎない、と反駁しています。
     

    iphone samsung 特許

    中央がiPhone。左はiPhone登場前のSamsung端末、右がiPhone登場以後。


     
    今後は陪審が「特許を侵害したと言える製品」がどれなのかを査定し、それにもとづいて賠償額を再計算するという流れになります。ともあれ、Samsungにとっては3億9,900万ドルよりも下回れば“朗報”となるでしょう。
     
    以前、地方裁判所の判事が自分が引退するまでこのネタを続けたくはない。我々みなのために幕引きを図りたいと本音を吐露したことが話題となりましたが、一体この巨頭同士の争いはいつまで続くのでしょうか。
     
     
    Source:USA TODAY,BBC,9to5Mac,REUTERS
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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