冠状動脈閉塞の男性、Apple Watchのおかげで一命をとりとめる


 
Apple Watchがまた1人の男性の命を救いました。Apple Watchによって心拍数が急増したことを知らされたガストン・アキノさんは病院へ直行、一命をとりとめました。

何人もの命を救っているApple Watch

Apple Watchを日頃から着用していたおかげで体調の異常に気づき、命拾いをしたというエピソードには枚挙に暇がありません。
 
最近だけでも、ニューヨーク市在住の出血性潰瘍の男性がApple Watchの警告のおかげで病院へ向かい、最悪の事態を回避した件や、フロリダ在住の少女が腎臓病の兆候をApple Watchに知らされた件が報じられています。

体調には異変なし

香港在住のガストン・アキノさん(76)は去る4月1日、教会で復活祭の集まりに参加していた時、着用しているApple Watchが心拍数の急増を警告していることに気づきました。
 
これまで何度か、前述のようなApple Watchによって命が救われたニュースを目にしていたアキノさんは、その時点では体調にまったく異変を感じていなかったものの、迷わず病院へ直行しました。
 
「医師に『自分がここにいる理由はわかりませんが、腕時計が、心拍数が異常に増えていると教えてくれました』と告げました。すると医師が『気分が悪いのですか?』というので、いいえ、悪くはないです、何もおかしいところはありません、と答えました」とアキノさんは語っています。
 
早速心電計で計測してもらうと、確かに異常が検出され、アキノさんはすぐさま心臓専門医の診察を受けることになりました。
 

ガストン・アキノさん

冠状動脈閉塞だったと判明

その後の検査で、3本の主要な冠状動脈のうち2本が閉塞状態を起こしており、特にそのうちの1本は90%塞がっていたことが判明したそうです。
 
アキノさんは76歳という年齢もあり、医師から糖尿病、高血圧、高コレステロールを予防する薬は処方されていたものの、教会でApple Watchに心拍数の異常を警告されるまで、自分の心臓が危険な状態にあったことにまったく気付いていませんでした。
 
心臓への血流を復活させるために詰まった血管を広げる手術を受け、現在は健康を回復しています。

ティム・クックCEOからの返事

以前からAppleファンだったアキノさんは手術後の4月6日、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)に感謝の手紙を書きました。すると翌7日、クックCEOから以下のような返事がきたそうです。
 

ガストンさん、治療を受け、現在は回復されたとのこと、心から喜んでいます。体験談を共有してくださり、本当にありがとうございます。私達が進んでいく励みになります。ティムより。

 
 
Source:South China Morning Post via MacRumors
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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