Foxconn、MicroLED技術持つ台湾企業の大株主になる計画か

    Apple Watch Series 3

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    AppleがMicroLEDディスプレイの開発に向けて準備を進めている、と報じられていますが、Appleの最大のサプライヤーであるFoxconnが、MicroLED技術に強みを持つ台湾企業の大株主になろうとしている模様です。

    Foxconn、MicroLED技術持つ企業の大株主目指す

    Apple最大のサプライヤーであるFoxconnが、MicroLEDの製造技術を持つ台湾企業Epileds Technologiesの株式の7.32%を、元の株主であるCatcher Technologyから取得した、とサプライヤーの動向に詳しい台湾メディアDigiTimesが報じています。
     
    Foxconnは今後、Epileds Technologies株をさらに2,000万株を購入し、最大の株主になる計画を持っている、とのことです。

    AppleがMicroLEDを独自開発との報道

    Appleが独自に、MicroLEDディスプレイ技術の研究開発を進めているようだ、と3月に報じられた際は、Appleにディスプレイを供給するシャープやSamsungなどサプライヤーの株価が大幅に下落するなど、注目を集めました。
     
    AppleはiPhoneのA11プロセッサなどを供給しているTSMCなどと共同で、複数のサイズのMicroLEDディスプレイの開発を進めているとも報じられており、小型ディスプレイはApple Watch、大型のものはMacBookシリーズに採用されるのではないかと予測されています。
     
    4月には、Appleが「PixelLED」と呼ばれる独自技術を持つ台湾企業PlayNtrideとMicroLEDディスプレイの製造について協議している、とも伝えられています。

    省電力、高画質、長寿命のMicroLED

    売上高のうち半分以上をAppleに依存するFoxconnとしては、今後のApple製品に採用される可能性が高いMicroLEDディスプレイの技術を取り込む狙いがあると思われます。
     
    MicroLEDディスプレイは、0.1mm未満の超小型LEDを高密度に配置する構造を持ち、省電力でコントラストや色の再現性に優れており寿命も長いほか、有機EL(OLED)に発生する「焼き付き」が起きにくいというメリットがありますが、現段階では製造コストが高いのが難点とされています。
     
    3月には、Appleが韓国でMicroLED関係の特許を34件一気に申請したことも判明しており、韓国企業のSamsungやLGの動きを牽制するためではないか、とも言われています。

     
     
    Source:DigiTimes
    (hato)

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