Apple、有力メディアグループの一部、もしくは全てを買収か?

CondéNast

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Appleが、複数の雑誌とネットメディアを保有するCondéNast(コンデナスト)の一部、もしくは全てを買収するとの噂をThe Guardian誌が報じています。CondéNastは傘下のメディアとAppleのつながりは深く、その動きは注目に値します。

Newsアプリを強化か

Appleは月額定額制の雑誌読み放題サービスを提供するTextureを買収しており、2019年には同社のサービスを利用して、現在アメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国で提供されているNewsアプリにサブスクリプション型の雑誌コンテンツ配信機能を組み込むとも伝えられています。こうしたNewsアプリの強化の一環として、CondéNastの買収はあり得る話として捉えられています。

 

WIRED ビリー・ソレンティーノ氏

WIRED ビリー・ソレンティーノ氏

 

CondéNast傘下には多数の雑誌メディア・ネットメディアを抱えていますが、WIREDVOGUEといったメディアもこの一部です。これらメディアはAppleとの繋がりも深く、過去に、WIREDでクリエイティブ・ディレクターを務めたビリー・ソレンティーノ氏がAppleに転職したことがあり、またVOGUEの編集長はApple Watchの発表イベントにも招待されています。

10億ドル規模の買収額に

ネットメディアが勢力を拡大する中で、雑誌からスタートしたCondéNast傘下の各メディアは、ネットメディアへと進化を遂げているものの、雑誌部門が不採算部門になり、経営を圧迫しているとされます。そのためCondéNastはコスト削減でなんとか利益を確保しようとしているとされ、Appleから買収提案があれば渡りに船になる可能性はあります。

 

ただCondéNastのCEOはThe New York Postの取材に対し「CondéNastは売りに出されているわけではない」と発言しており、まだ買収合意などの具体的な目標に向かっている段階ではない可能性があります。
 
ちなみにアナリストの分析では、CondéNastがAppleに買収されるとすれば、10億ドル(約1,100億円)程度の買収額となると予想されており、この買収が実現すれば比較的大きな案件になる可能性があります。
 
 
Source:9to5Mac
Photo:WIRED(米国版)
(KAZ)

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