楽天、第4のキャリアに!総務省が周波数割り当て決定 19年中にサービス開始予定

    楽天モバイル

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    総務大臣の諮問機関である電波監理審議会は4月6日、楽天への周波数割り当てを設備投資などの条件付きで認め、第4の携帯キャリアが誕生することが決定しました。13年ぶりの新規参入により、既存の大手キャリアとの間で料金・サービスの競争が起こることが予想されます。

    設備投資計画などに疑問もあり「条件付き認可」

    電波監理審議会は、予測されていたとおり、楽天に1.7GHz帯の周波数を割り当てることを決定しました。同社は、2019年中にサービスを開始する予定で、4月9日には総務大臣による正式な認可が出る予定です。
     
    楽天は約6,000億円を借入れ、電力会社などと提携することで設備投資額を抑えて自前の通信設備を構築する計画です。
     
    しかし、審議の過程では、同社の設備投資計画などについて疑問の声もあがっており、「基地局の設置場所確保」「工事会社との協力体制構築」「必要な技術要員の確保・配置」と条件付きの認可となります。
     

    「楽天経済圏」を活かした料金プラン提供で既存キャリアとの競争激化も

    楽天は現在「楽天モバイル」として、NTTドコモの通信設備を借りてMVNO事業を行なっており、総務省の調査ではMVNO(SIMカード型)としてシェアトップですが、自前の通信設備を持つ「第4の携帯キャリア」としての携帯電話事業参入を表明していました。
     
    楽天は既存の大手携帯キャリアの平均的な月額料金よりも2,000円〜3,000円割安な、月額4,000円程度をメインの料金プランに設定して顧客の取り込みを図るのではないか、と予測されています。
     
    同社が「楽天経済圏」と呼ぶ、楽天スーパーポイントを核とした各種サービスとの相乗効果を活かした、お得感のあるプランが提供されると見込まれています。
     
    既存の大手キャリアとの料金・サービス面での競争が激化すれば、大手キャリアの契約者にもメリットが期待できます。

    大手キャリア3社も周波数帯を獲得

    電波監理審議会は、1.7GHz帯は楽天とKDDIに40MHz幅(40MHz x 2)を、3.4GHz帯はNTTドコモとソフトバンクに40MHzを、それぞれ割り当てることを決定しています。
     
    KDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの各社は、新たに周波数帯の割り当てを受けた周波数帯を活用して、通信の高速化・安定性向上などに取り組むとみられます。

     
     
    Source:日本経済新聞, ケータイwatch
    (hato)

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