次世代iPad、シャープ製IGZOディスプレイを搭載か

iPad X Martin Hajek

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シャープが、次世代iPad用にIGZOディスプレイの製造体制を強化している、と報じられています。同社は有機EL(OLED)の本格生産に向けた準備も進めている模様です。

亀山工場の製造能力を液晶からIGZOとOLED用に

シャープは次世代iPad用にIGZOディスプレイの受注確保を狙っている、とサプライヤーの動向に詳しい台湾メディアDigiTimesが報じています。
 
シャープは、亀山工場の液晶パネルの製造能力を、IGZOとOLED用へと振り替えているとのことです。
 
IGZOディスプレイは、高解像度と省電力を両立できる利点を持つ液晶ディスプレイで、iPad Proシリーズにも採用されています。
 
Appleはこれまで、iPad用のディスプレイを、シャープ、Samsung、LGの3社から調達しています。

3月27日のイベントで発表されるのは低価格モデル

Appleが現地時間3月27日にシカゴ市郊外で「教育」をテーマに開催するスペシャルイベントで、新型のiPadが発売されると見込まれています。
 
しかし、これは現在日本で37,800円で販売されているモデルの処理性能を向上させ、価格を引き下げたモデルと考えられます。
 
次世代iPadシリーズのフラッグシップモデルは、秋に発売され、iPhone Xのようなフルディスプレイデザインと顔認証のFace IDを採用すると見込まれています。

シャープ、OLEDの本格生産も準備中

DigiTimesは、シャープがOLEDディスプレイの製造本格化に向けた準備を進めている、とも報じています。
 
iPhone X用のOLEDはSamsungが独占供給していますが、供給リスク対策と価格引き下げのため、Appleは複数サプライヤーに発注するのが通常です。
 
なお、シャープは2016年9月末、親会社となった鴻海(Foxconn)からの出資を受けて、2018年4月から6月にOLEDパネルの生産を開始できるよう設備投資を行うと発表しています。
 
2018年のiPhoneは、iPhone Xの後継となる5.8インチOLEDモデル、大画面のOLEDモデル、安価な液晶モデルの3製品が発売されると予測されており、OLEDの需要が拡大すると予測されています。
 
なお、これらのiPhoneは4月〜6月に試作品の製造が始まるとも伝えられています。

 
 
Source:DigiTimes, 9to5Mac
Photo:Martin Hajek
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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