Appleティム・クックCEO、中国のネット検閲やアプリ削除に関して意見

    ティム・クック

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    中国でのイベントに立て続けに出席したAppleのティム・クックCEOは、App Storeからのインターネット電話アプリの削除など、強まっていくばかりの中国でのネット検閲に関して独自の意見を述べました。

    クックCEOは基本的に表現の自由を支持か?

    今月3日から行なわれていた「世界インターネット大会」に参加したAppleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、続けざまに6日から広州で開催されているFortuneグローバル・フォーラムにも姿を見せました。
     
    インタビューの中で、最近の中国のネット検閲事情に対しての意見を求められたクックCEOは、中国政府の言論統制の在り方と関連付けながら自らの価値観を語りました。

    我々の社会には人の話を聞き、理解し、自らも参加したいと思う人の数が足りていない。「相手の言っていることに対してすべて同意できなければ、いっさい話したくない」といったような態度でこの世界を見たことは一度もない。

    Skypeアプリが削除されたことに対しての意見は?

    クックCEOは、インターネット電話サービスSkypeのアプリがApp Storeから削除されたことに対しても意見を求められ、それぞれの国の立場を尊重しながらも、参加を続けていくという自らの姿勢を明確に示しました。

    ある国の市場に参加する場合、その国の法律や規則に従うことが求められる。私というアメリカ人の考え方として、自由というものを強く信じているし、それこそがアメリカ人をアメリカ人たらしめているものである。この事に迷いはいっさいない。しかしながら、それぞれの国は自ら法律や規制を作る権利があるわけであるから、この場合、参加するか、傍観するかの選択になる。私の意見では、参加しない限りは何も変えることはできない

     
     
    Source:Fortune
    Photo:thierry ehrmann/Flickr
    (lexi)

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    この記事を書いた人

    ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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