古いiPhoneが遅くなる問題、韓国国民の137人に1人がAppleを訴える

バッテリーが古くなったiPhoneのパフォーマンスを抑制していた問題で、韓国では初の、Appleを相手取った集団訴訟が起こされました。原告側の人数は現時点で37万人を超えています。
古いiPhoneが遅くなる問題、各地で集団訴訟
バッテリーが古くなったiPhoneのパフォーマンスが低下する問題が昨年12月上旬から海外の掲示板サイトなどで話題となり、その後、Geekbenchによるベンチマークスコアが公開されて立証されました。
Appleは、リチウムイオンバッテリーが経年劣化したiPhoneが突然のシャットダウンするのを防ぐための対策であることを説明し、希望するユーザーにはiPhone6以降のバッテリー交換料金を割引する対応を開始しています。
この問題に対して、アメリカをはじめ世界各地で「iPhoneの買い替えで経済的被害を被った」などとしてAppleを相手取った集団訴訟が起こされています。
韓国の国民の137人に1人がAppleを訴えた
米メディアPatently Appleによると、韓国で初めてとなる、Appleを相手取った同種の訴訟が、ソウル地方裁判所で起こされました。
韓国には集団訴訟の制度はないものの、現時点で原告団の人数は37万人以上にのぼり、それぞれが220万ウォン(約23万円)の損害賠償を要求しています。
原告団の37万人という人数は、人口が5,100万人の韓国では137人に1人がAppleを訴えている計算となります。
「原告側の勝訴はかなり厳しい」米弁護士
企業関係の訴訟に詳しいアメリカの弁護士たちは、今回の問題でAppleを相手に訴訟を起こしても、原告側の勝訴はかなり困難だろう、と予測しています。
なお、韓国では同国初となるApple Storeが早ければ1月末にソウル市中心部にオープンするとみられています。
Source:Patently Apple
Photo:iFixit
(hato)