歩きスマホの危険性については日々よく耳にしますが、実は19世紀以前から行なわれていた可能性が浮上しています。1850年代に描かれたとされる絵画の中に岩っぽい山道をもろともせず、スマホを見ながら歩く女性の姿が発見されました。
女性の目はスマートフォンらしき物体に釘付け
1850年代にオーストリア人画家のフェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーに描かれたとされる絵画の中に歩きスマホをしている女性の姿が見つかりました。
歩きスマホ女性を発見したのは英国グラスゴーの地方自治体職員を務めたピーター・ラッセル氏です。ドイツのミュンヘンににあるノイエ・ピナコテークと呼ばれる美術館でヴァルトミュラーの「期待」(Die Erwartete)と名付けられた作品の前を通りかかったときに日常生活で見慣れた光景がラッセル氏の目に飛び込んできました。
「期待」(Die Erwartete)1850-60年頃
スカーフを頭に巻いた女性が、アプリでメッセージを書いているかのようにiPhoneを両手で支えながら歩いています。岩っぽい山道にも関わらず、女性の目はiPhoneに釘付けで、まるで歩きスマホの危険性を啓発するポスターのようにも見えます。
専門家によると、女性が手に持っているのはiPhoneではなく
賛美歌集とのことですが、あまりに自然な佇まいに一瞬目を疑ってしまいます。
iPhoneらしき物体が絵画の中に発見されたのは今回が初めてではなく、350年前にオランダ人画家のデ・ホーホにより描かれた
「Het aanreiken van een brief in een voorhuis(玄関で手紙を渡す)」や、80年前のイタリア人画家による
「Mr Pynchon and the Settling of Springfield(ミスター・ピンチョンとスプリングフィールドへの入植)」の中にもスマホらしきものを持つ人々の姿を確認することができます。
Source:
DailyMail Online
Photo:
Wikimedia
(lexi)