次世代iPhoneはメインカメラ側にも3Dセンサー搭載か〜Appleが工場視察
現在はインカメラ側にしか搭載されていない3Dセンサーですが、Appleは将来的にメインカメラ側にも同センサーを搭載するつもりがあるようです。
ガラスレンズ関連の工場を視察
台湾メディア経済日報に対し、光学センサーを手がけるサプライチェーンの関係者が語ったところによると、Asian Optical(亜光)のガラスレンズ工場や、Largan(大立光)のガラス研磨工場をAppleが視察したそうです。
経済日報はこの視察について、Appleがインカメラ側に加え、メインカメラ側にも3Dセンサーを搭載するつもりがあるからではないか、とみています。本来であれば深度マッピングに直結する3Dセンサーは顔認証だけではなく、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の可能性を大きく広げる技術ですが、iPhone Xにはインカメラ側にしか搭載されていません。
3Dセンサーで注目を浴びるガラスレンズ
レーザーを投射するうえでは、レンズの耐熱性が鍵となります。一般的にプラスチックレンズは熱に弱いとされています。
Larganの関係者も先日行われた説明会で、3Dセンサーから発射されたレーザーでは、レンズの温度こそ高くなりはしないものの、長時間照射によってプラスチックレンズの性質を変化させてしまう可能性があると指摘し、ガラスとプラスチックから成るハイブリッドレンズを作る用意もあると述べています。
Appleが次世代iPhoneで、このガラスとプラスチックのハイブリッドレンズを用いるかは不明ですが、同社のみならず他ベンダーもこぞって3Dセンサーの開発に熱を上げているとされています。そのため、iPhone Xが登場した2017年をきっかけに、年々ガラスレンズ(もしくはハイブリッドレンズ)の需要は高まっていくと考えられます。
Source:經濟日報
(kihachi)