QualcommのCEO「Appleと再び手を取り合う日が来るはず」と述べる
テクノロジー界の巨人同士が真っ向からぶつかり合っている、QaualcommとAppleとの訴訟ですが、お互い大きく依存してきた状況を思うと、いがみ合っている現状は互いにとって得策ではありません。Qualcommの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・モレンコフ氏も、そんな思いを抱える1人です。
互いに手を取る日が来るだろう
QualcommとAppleとの全面対決は、AppleがQualcommを「10億ドル(約1,100億円)のリベートが支払われていない」として訴えたことに端を発します。
それまでにも、各国の公正取引委員会から独占禁止法に抵触しているとして訴追されていたQualcommは、彼らの尻馬に乗っているだけだとAppleを批判し「我々の技術なくしてはiPhoneの成功はなかった」と、Appleと真っ向から対決する姿勢を見せていました。
しかし、Qualcommのスティーブ・モレンコフ氏がインタビューで語ったところによると、両社の険悪ムードはビジネス上の問題に過ぎず、再び互いに手を取る日が来るだろう、とのことです。
その「いつか」がいつなのか、具体的な日時は示しませんでしたが、モレンコフ氏は「問題は解決されるはずだ」とし、歩み寄りについて前向きな姿勢を示しました。
中国で販売差し止めを要求したばかり
もっとも、モレンコフCEOがなんと言おうが、QualcommとAppleとの対決は以前にも増して泥沼化しています。
Qualcommは13日、新たに中国でAppleを提訴し、知的財産権が侵害されているとして、iPhoneの製造や販売を差し止めるよう求めました。また先日には、iPhone Xが発表された際も、同端末で採用されている技術の大半はAndroidがすでに実現しているとする記事を公開しています。
Source:CNET,Bloomberg
(kihachi)