iPhone8/8 Plus、ベンチマークスコアでAndroid端末に衝撃的な差
9月22日に発売されたiPhone8/8 Plusには、A11 Bionicという最新鋭のチップが搭載されています。新しいモデルが登場するやいなや、次のiPhoneが1年後に出るまで、ベンチマークスコアで1位の座を毎年守り続けるiPhoneですが、今回もこの「A11」のおかげで、桁違いの性能を披露しています。
同時期に発売されたGalaxy Note 8に完勝
今回、iPhone8/8 PlusのベンチマークテストをGeekbenchで行ったのは、ベンチマークやバッテリーの性能比較に定評のあるTom’s Guideです。
テストの結果、負荷の高い演算を行うマルチコアで、iPhone8 Plusが10,472、iPhone8が10,170というスコアを叩き出しています。これは、Qualcommのハイエンド端末向けチップであるSnapdragon 835を搭載し、先日発売されたばかりのGalaxy Note 8の6,564より、60%近くも高い数値です(iPhone8 Plusと比較)。
しかも、Galaxy Note 8はメモリ(RAM)を6GB、OnePlusのOnePlus 5に至っては、Note 8と同じくSnapdragon 835であるのに加え、メモリは8GBも搭載しています。一方で、iPhone8が積んでいるのは2GB、iPhone8 Plusは3GBに過ぎません。
同一企業がソフトウェア(iOS)とハードウェア(iPhone)を開発し、融合させることの強みが、ここまで如実に出るのか、と驚きを禁じ得ません。また、アーキテクチャの違いゆえに単純比較は出来ませんが、これまで指摘されてきたとおり、単純な最大パフォーマンスにおいては、2017年のMacBook ProすらiPhone8/8 Plusは圧倒しています。
ベンチマークスコアは机上の空論ではない
グラフィック性能を測る3DMarkでも、iPhone8は62,212、iPhone8 Plusは64,412と、Galaxy Note 8やOnePlus 5に大差をつけています。
「所詮は机上の空論だろ?」「Appleに有利なスコアが出るように作られてるんでしょう?」そう思いたくなる気持ちも分かります。実際にこれまでのiPhoneでは、そういったレビューも目にしてきました。
そんな懐疑的な消費者のために、Tom’s Guideは「ドローンで4K撮影した2分間のビデオに、同じ加工(切り替え効果・エフェクト)を施したうえで、出力したら何秒かかるのか」というテストを行っています。
結果は、iPhone8がわずか42秒で済んだのに対し、Gaalxy Note 8は3分3秒も要しました。また、格闘ゲームアプリ「インジャスティス 2」のロードでも、Galaxy Note 8は19秒、iPhone7 Plusは14.53秒だったのに対し、iPhone8は11秒で完了しました。
結論として、Tom’s Guideは「iPhone8は楽々と最も速いスマートフォンとなった」とし、それ以外のAndroid端末は追いつくのに手を焼くだろう、と述べています。
有機EL(OLED)ディスプレイや、ベゼルデスデザインの採用など、デザインではAndroid端末に先を越されてしまったものもありますが、やはりパフォーマンスという点では、iPhoneを中心にスマートフォン市場の1年が回っていることに変わりはなさそうです。11月に登場するiPhone Xへの期待がさらに高まりますね。
Source:Tom’s Guide
(kihachi)