iPhone8に搭載されたA11 Bionicチップの「Bionic」とは?
iPhone8/8 Plus、そしてiPhone Xには新たにA11 Bionicチップが搭載されています。しかし、この「Bionic」とは一体どういう意味が込められているのでしょうか。「Aシリーズ」の初代であるA4チップからA9チップまで、名称にこういった単語は含まれていませんでした。
かっこいい単語だとワクワクするから
実は、深い意味はありません。
本当は何か隠された由来があるのかも知れませんが、少なくともニュースサイトTHE VERGEの記者に対し、Appleの関係者が語ったところによれば「ワクワクするから」だそうです。
iPhone6sに搭載されていたA9まで、AppleはiOS製品に搭載するチップに「A4」「A5」「A6」……と簡素な名前をつけていたものの、ライバルのAndroid端末に搭載されているチップに比べ、特別な存在としてユーザーの目に映らないことに気づいたそうです。
確かに、ギリシャ語に由来するSamsungのExynosやMediatekのHelio、動物に由来するQualcommのSnapdragonや、HiSiliconのKirinに比べると、アルファベットの「A」は至ってシンプルです。
いくら処理能力で他社を圧倒しているとは言っても、感覚的には、ドラゴンや麒麟といった霊獣の方がパフォーマンスを発揮しそうな気もします。そこで、AppleはiPhone7に搭載したA10より、A10 Fusion、A11 Bionicといったふうに、チップにクールな単語を添えるようになったそうです。
ちなみに、Fusionは融合、Bionicは生体工学(超人的な)を意味します。ニュースサイトPhoneArenaは、この調子でいくと「次期iPhoneに搭載されるであろうA12チップはVortex(旋風)、A13はQuantum(量子)にでもなるのだろうか」とジョークを飛ばしています。
Source:THE VERGE,PhoneArena
(kihachi)