「AirPods発表から1年」ジョークから始まった必須アイテムへの道のり

AirPods イヤホン

AirPods イヤホン
 
AppleがAirPodsを発表したのはちょうど1年前のことです。耳に刺さったタバコのようだと揶揄(やゆ)されたウェアラブルデバイスは、今やiPhoneユーザーの誰もが欲しがる必須アイテムになりました。

発表後もなかなか発売されなかったAirPods

AirPodsが発表された2016年9月7日当初、ただのワイヤレスイヤホンに159ドル(税別16,800円)も誰が払うのかと物議を醸しました。RedditではEarPodsのコードを引きちぎった写真に「159ドルの節約」とコメントしたポストが話題になります。
 

Just saved myself $159 – Apple Airpods from funny


 
しかしその2ヶ月後、12月13日に販売が開始されると、瞬く間に品薄状態となり、2017年1月時点で配送まで6週間待ちとなりました。
 
現在、ワイヤレスイヤホンのシェア85%を占め、今でもオンラインストア上では1〜2週間の配送待ち状態が続いているAirPodsは、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)も「飛ぶように売れている」とメディアに語るほどのヒット商品となりました。

AirPods成功の秘訣は「イヤホン」であること

AirPodsはまず何よりも実用的であることがウェアラブルデバイスとして成功した大きな要因の一つであると言われています。
 
Google Glassのような実験的なフォーマットではなく、「イヤホン」というすでに機能するデバイスの制約のなかでコンセプトを発展させた点が評価されます。
 
AirPodsは持ち運ぶのも簡単で、イヤホンの形をしているため、使用する際にARヘッドセットなどと違い極端に人目を気にする必要はありません。

AirPodsの行く末とは?

Appleが発表した最初のウェアラブルデバイスは言わずと知れたApple Watchですが、そのデザインに関しては、スタイリッシュである一方、むしろ保守的なのではないかという意見があります。
 
その点、AirPodsのデザインは一風変わっているにも関わらず、すでに大きな成功を納めており、「ヒアラブル」という新領域を切り開いていく可能性を示唆していると考えられます。
 
現在のAirPodsのタップによるコントロールは初歩的なものですが、今後は進化したSiriとのインタラクションなども期待され、将来的には2013年のSF恋愛映画の「her/世界でひとつの彼女」のように、イヤホン型デバイスを通して聞こえる、姿のない人工知能(AI)に恋に落ちる人が出てくるかもしれません。
 

 
 
Source:CNET
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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