米AmazonプライムデーセールでAIスピーカーEchoがバカ売れ

amazon echo

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先日Amazonが開催した「プライムデー」セールですが、アメリカではAI音声アシスタントAlexaを搭載したスマートスピーカー「Echo」が、大きな売れ行きを記録したことがわかりました。

Echo Dotが4,000円まで値下げ

Amazonはプレイムデーセールの期間中、Echoシリーズのなかでももっとも価格の安い「Echo Dot」を、通常価格から30%引きの35ドル(約4,000円)で販売。Echoシリーズ全体の売上は、前年度の7倍という結果となりました。
 
米メディアBusiness Insiderの調査部門であるBI Intelligenceは、プライムデーの好調な売上により、米国におけるEcho所有世帯は数ヶ月前の約900万世帯から大きく拡大したと見積もっています。
 
さらに友人や家族が使用している様子を見て購入する人も増えるため、今回のセールは今後のEcho市場拡大に大きく貢献するとも述べています。
 
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29%がEchoとEcho Dotの両方を所有

今回のAmazonの戦略が優れているのは、一番安価なモデルの価格を約4,000円まで引き下げ、消費者に「この値段ならスマートスピーカーを試してみてもいい」と思わせたことです。
 
またBIは、Amazonの「すべての部屋にAlexaを」という戦略も成功していると指摘しています。Echo Dotはもともと、オリジナルのEchoを補佐するスピーカーとして発売されました。Echo Dotを単独購入しているユーザーが主流ではあるものの、今年2月にBIが実施した調査によれば、Echo所有者のうち29%が、EchoとEcho Dotの両方を所有していると答えています。

激戦区となる?米スマートスピーカー市場

Amazonは現在、Echo、Echo Dot、ディスプレイ搭載のEcho Showの3モデルを展開していますが、年内にまた新たなEchoモデルを追加すると報じられています。
 
アメリカではGoogle Homeが販売中であり、12月にはAppleがHomePodを発売することを明らかにしています。さらにMicrosoftも同社の音声アシスタントCortanaを搭載したInvokeを今秋発売予定であるほか、SamsungもBixby搭載のスマートスピーカーを開発中と、今後アメリカ・スマートスピーカー市場は激戦区となりそうです。
 
 
Source:Business Insider
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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