新iPhone向けNAND型フラッシュ供給でSamsungに協力要請か

    東芝

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    Appleが今年発売見込みのiPhone7s/7s Plus/8に搭載されるNAND型フラッシュメモリの供給に不安があるため、Samsungに供給を要請している模様です。

    歩留まりの低さから供給不足に

    AppleのiPhoneには、iPhone7から3D NANDフラッシュが搭載されており、その供給は東芝とSK Hynixが担当しています。
     
    しかしDigiTimesが業界関係者から得た情報によれば、SK Hynixと東芝の両社がともに3D NANDフラッシュの予想よりも低い歩留まりに苦しんでいるようです。そのため現状のままだと、iPhone7s/7s Plus/8向け3D NANDフラッシュは、必要数よりも最大で30%不足する見通しとのことです。

    Apple、Samsungに供給を要請か

    Appleはこうした状況を受け、3D NANDフラッシュの生産技術を持ち、歩留まりも比較的安定しているSamsungに供給を求めたようだ、とDigiTimesは伝えています。
     
    3D NANDフラッシュの供給量は、東芝やSK Hynixなど主要メーカーの歩留まりの低さが影響し世界的に不足しており、この状態は2017年末まで続くというのが、業界関係者の見解です。
     
    Samsung、東芝、そして工場汚染が報じられたMicron Technologyは、現在64層3D NAND技術への移行を進めていますが、SK Hynixは一足先に72層3D NANDへと移行し、すでに量産を開始したとも報じられています。
     
     
    Source:DigiTimes
    Photo:東芝
    (lunatic)

     
     

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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