SIMフリー端末利用者の人気端末はApple、ASUS、Huawei製

 
MMD研究所は、「SIMフリースマートフォン購入者調査」を実施し、結果を発表しました。SIMフリー端末利用者が実際に利用している端末メーカー上位3位には、Apple、ASUS、Huaweiが挙がりました。

15歳以上の男女36,692人を対象に調査

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンでは、キャリアによるSIMロックを解除する、またはSIMロックのかかっていないSIMフ本調査ではリー端末を利用することで、格安SIM（MVNO）を含め様々なキャリアのSIMカードを利用できるようになります。
 
SIMフリー端末や格安SIMなどの認知度や利用者は年々増加傾向の一方、トラブルの相談件数も増加しており、利用料金を抑えられる半面利用できなくなるサービスがあるなど、その仕組みを十分に理解する必要があります。
 
今回の調査では、15歳以上の男女36,692人を対象に、インターネット調査で実施しました（調査機関2017年3月10日～3月23日）。調査では、SIMフリースマートフォンの認知度は約8割に上るものの、内容を理解しているのは約4割にとどまるなど、複雑な仕組みへの理解度はまだ高くない結果となりました。

「名前は聞いたことある」約35％、「全くわからない」21％

15歳以上の男女36,692人を対象にした事前調査では、SIMロックのかかっていないSIMフリースマートフォンの認知度や利用状況を尋ねたところ、「名前だけは聞いたことがある」が34.7％で最多となり、次いで「だいたいどんなものかわかる」が23.8％、「全くわからない」が21.0％と続きました。
 
「現在利用している」を選んだのは9.2％で、「利用を検討したことがある」（6.0％）、「今現在利用を検討している」（4.0％）、「過去利用していた」（1.2％）と合わせても、SIMフリースマートフォンの利用を実際に検討するまでに至ったのは約2割にとどまります。
 

 
認知から現在利用までのファネル分析では、「認知」が79.0％、「内容理解」が44.3％、「利用検討」が20.5％、「利用経験」が10.5％、「利用中」が9.2％となりました。
 

 
男女比で見ると、「認知」は男女間で大きな差はみられませんが、「内容理解」では男性が64.0％、女性が36.0％、また「利用経験」は男性が65.0％、女性が35.0％と、「内容理解」以降は女性の割合が男性の約半数まで減少しました。
 

SIMフリー端末利用者の25％がAppleのiPhoneを利用

事前調査で、実際にSIMフリースマートフォンを利用していると回答した15歳以上の男女1,036人を対象に実施した本調査で、現在利用している端末について尋ねたところ、メーカー別でみると「Apple」が最多の25.1％で、「ASUS」が13.0％、「Huawei」が12.5％と続きました。
 

 
シリーズ別では、上位3機種はAppleのiPhoneシリーズで、「iPhone SE」が8.1％、続いて「iPhone5s/5c」（5.3％）、「iPhone7/7 Plus」（5.2％）と、コンパクトな4インチ端末に人気が集まりました。
 
おサイフケータイや防水・耐衝撃性能、VoLTE対応ながら低価格とコストパフォーマンスの良さが人気の「arrows M02」は4.7％、デュアルカメラや指紋認証センサーを搭載し、3,000mAhの大容量バッテリーも備える「Huawei P9 lite」が4.2％と続きました。
 

 
筆者も現在、キャリアで購入したiPhoneのSIMロックを解除し、格安SIMのSIMカードに入れ替えて利用していますが、キャリアとの契約時代は毎月1万円程度かかっていた利用料金が、格安SIM移行後は毎月3,000円台となっています。キャリア時代と比べ、利用できなくなった、あるいは有料となったサービスもありますが、正午ごろに回線速度が低速になることを除けば不満はありません。
 
格安SIMや格安スマホに関するトラブル相談件数は増加傾向で、インターネット上で簡単に申し込み契約できるぶん、料金や提供条件、自身のもつ端末が対応しているかなど、サービス提供内容を理解しなくてはいけません。検討している方は、利用上の注意やチェックポイントも併せて読んでいただき、契約するサービスのサイトも熟読して理解しましょう。
 
 
Source:MMD研究所
(asm)