2016年第4四半期のタブレット出荷台数、前年同期比2割の大幅減!

アメリカの調査会社IDCが、2016年の年間と第4四半期(10-12月期)の世界のタブレット出荷台数のデータを公表しました。ホリデーシーズンを含む第4四半期の出荷台数は2割の大幅減となっています。
iPadシリーズはシェア24.4%でトップ維持
世界の2016年のタブレット出荷台数は1億7,480万台で、前年の2億720万台から15.6%のマイナスとなりました。iPadシリーズのシェアは24.4%で首位を維持しているものの、前年比14.2%の減となっています。
シェア上位のApple、Samsungがそれぞれ前年比で14.2%減、20.5%減と大きく出荷台数を減らす中、Amazonが2015年の610万台から2016年は1,210万台へと倍増、シェア6.9%でLenovoやHuaweiを抜いて3位へと躍進しています。
9四半期連続で減少が続くタブレット市場
ホリディシーズンを含み、デジタル機器の販売が伸びる2016年第4四半期のタブレット出荷台数は5,290万台で、前年比20.1%のマイナスとなりました。
タブレット出荷台数の減少は9四半期連続で、2年以上にわたって市場が縮小し続けています。
iPad Proのシェアはタブレット全体の10%程度
先日のAppleの四半期決算にもあったように、iPadシリーズの出荷台数は1,310万台で前年同期比18.8%の減、シェアは24.7%でほぼ横ばいとなっています。
IDCは、iPadシリーズの中でも高性能で高価格のiPad Proの出荷台数を「タブレット10台のうち1台程度」と、低価格モデルが販売の中心になっていると分析しています。
これは、iPadシリーズの平均販売単価が一時的に上昇したものの下落傾向にあるのと符合します。
Apple、次世代iPad Proを投入との噂
市場規模が縮小し、販売の中心が低価格帯にシフトしているタブレット市場ですが、Appleは今年、本体サイズを維持したまま画面サイズを拡大した次世代iPad Proを投入すると噂されています。
Source:IDC
(hato)