【2023年4月最新版】普段利用しているiPhoneを海外で使うときの準備

iPhoneを海外でも利用したい

▼渡航前に調査・確認すること
▼海外でiPhoneを利用するまでの流れ
▼ポイント:渡航前にiPhoneの設定を変更しよう
▼海外でのデータ通信方法
渡航前に調査・確認すること
海外への渡航が決まったら、日本にいる間に以下について調べておきましょう。
・利用中のiPhoneが渡航先でも利用できるか
・通信事業者が提供する海外定額プランの適用対象か
・渡航先で通話やSMSを利用した場合の通信料
日本国内の大手通信事業者は、それぞれ海外でのiPhone利用について、サービスエリアや料金などを案内するサイトを公開しています。契約している事業者のサイトをチェックして、料金や利用方法などを確認しておきましょう。
海外でiPhoneを利用するまでの流れ
iPhoneを海外でも利用するには、渡航前、渡航後、帰国後のタイミングで設定の確認・変更が必要です。帰国後はiPhoneの設定を、渡航前の状態に戻します。
通信事業者 | 渡航前 | 渡航後 |
---|---|---|
ソフトバンク |
・サービスエリアと料金を確認 ・アメリカなら世界対応ケータイ(無料)を確認。「アメリカ放題」が使える ・渡航先で「海外あんしん定額」が利用できるか確認、申し込む ・3Gスマホなら「海外パケットし放題」が使えるかを確認 ・データローミング設定 |
・ソフトバンクから届くSMSを確認して利用開始 |
au | ・データチャージ(無料)に加入 ・世界データ定額アプリをダウンロード。アプリを起動して予約 ・日本で事前予約すれば対象地域なら「早割キャンペーン」で490円/24時間 ・対象地域外でも690円/24時間 ・モバイルデータ通信とデータローミングをオン |
・機内モードをオフ、Wi-Fiをオフにする ・予約した利用開始時刻になると自動でデータ通信が開始され、終了時刻になると自動でデータ通信が終了 |
ドコモ | ・WORLD WINGの加入状況を確認 ・渡航先でパケット定額サービスが利用できるか確認 ・「パケットパック海外オプション」または「海外パケ・ホーダイ」を選択 ・「ドコモ海外利用アプリ」をダウンロード |
・データローミングを「オン」、Wi-Fi、機内モードは「オフ」にする ・アプリまたはWeb画面で利用開始ボタンを押す |
楽天モバイル |
・渡航先が国際ローミングに対応しているかどうかを確認 ・海外でも追加設定なしでデータ通信量が毎月2GBまでは無料 ・「my 楽天モバイル」の「海外ローミング(データ通信)」の設定をオンにする |
・iPhoneのデータローミングをオンにする。 ・通信事業者部分に「Rakuten」が表示されているか確認 |
共通 |
・海外対応充電器を用意する ・バッテリーを用意する(オプション) |
4事業者ともに、海外定額プランの設定や、渡航先で定額プランを利用可能かの確認ができるアプリを提供しています。アプリはApp Storeからインストールでき、無料で利用可能です。海外定額プランを利用する場合は渡航前に導入しておきましょう。
ポイント:渡航前にiPhoneの設定を変更しよう
海外で利用した通話料や通信料は、海外利用向けの定額プランを除き、通常の料金プランや各種割引サービスの対象外となります。
またiPhoneの通信設定も、日本での利用時のまま渡航すると、現地で定額対象外の事業者に接続し、料金が高額になる可能性があります。渡航先での利用方法に応じて、あらかじめ設定を確認・変更しておくことが重要です。
海外でのデータ通信方法
海外でもiPhoneでインターネット利用するには、主に4つの方法があります。
・現地の公共Wi-Fiスポット
・現地のSIMカード
・日本の通信事業者のデータローミングサービス、海外定額プラン
・海外で利用できるWi-Fiルーター
それぞれメリットとデメリットがあるので、仕組みや料金を理解して、自分にあったものを選びましょう。
現地の公共Wi-Fiスポット
最近では日本でも利用できるスポットが多くなりましたが、海外でも、空港やホテル、カフェなどで公共のWi-Fiスポットが利用できます。セキュリティー上のリスクもありますが、リスクも織り込みながら無料で利用したい人向けの手段です。
利用料金・場所 | 基本的に無料で利用できる。ホテルや空港、カフェなどの飲食店、人気の観光スポットやランドマークなど |
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メリット | 無料で簡単に利用できる |
デメリット | スポット周辺でしか利用できない、スポットを探す手間がある。また利用のために会員登録やログインが必要な場合もある |
利用の注意点 | 海外では日本よりもサイバー犯罪が発生しており、無料で誰でも利用できる公共Wi-Fiは、情報漏えいなどの懸念から、セキュリティー面で不安がある |
現地のSIMカード
SIMロックを解除したSIMフリーiPhoneと、現地のSIMカードを使って、データ通信を行う手段です。国際データローミングが提供されていないエリアでも、現地で利用できるSIMカードを入手できれば通信が利用でき、プランによっては通話も可能です。海外を訪れる頻度が高い人やスマートフォンの知識に詳しい人向けの手段です。
利用料金・場所 | プランによるが比較的安い。提供エリアにもよるが利用できる場所は多い |
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メリット | データローミング提供外エリアでもデータ通信が利用できる。空港で販売されているものもあり、入手しやすい |
デメリット | SIMロックを解除したiPhone、またはSIMフリー版のiPhoneを用意する必要がある |
利用の注意点 | 通信方式や周波数は国・地域によって異なるため、SIMフリーでも利用できない可能性がある。またこれらを調査する手間などハードルが高い |
データローミング・海外定額プラン
日本の通信事業者と契約したまま、海外でiPhoneを利用する場合は、各事業者が通常のプランとは別に設けている、海外定額プランを利用しましょう。上記の表でも簡単に説明していますが、最近はかなりお手頃価格で利用可能な海外プランも増えてきました。
たとえばソフトバンクの「アメリカ放題」の場合、渡航先がアメリカ(アラスカ、ハワイ、プエルトリコ、バージン諸島(アメリカ領)含む)なら、アメリカ国内でのデータ通信が無料なうえ、アメリカ国内、そして日本への通話が無料となっています。
楽天モバイルの場合は、月3GBまでのデータ通信なら、渡航先でも無料です(対象地域の場合)。
他のキャリアやプランでも、1日(24時間)使ってもデータ通信料金が1,000円を超えることはまずないので、4大キャリアで契約している場合はまずキャリアの料金プランを調べてから、Wi-Fiルーターのレンタルや現地のSIMカード利用を検討するのがいいでしょう。
利用料金・場所 | 利用できる国・地域は順次拡大。ソフトバンクや楽天モバイルのように、条件はあるものの追加料金なしで利用できる場合も |
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メリット | キャリア提供のサービスのため、面倒な手続きがなく、海外でも日本国内と同じように利用できる |
デメリット | 設定を間違うと高額請求される可能性がある |
利用の注意点 | データローミング設定など、利用方法を誤ると高額請求される可能性がある |
Wi-Fiルーター
海外で利用できるWi-Fiルーターを持っていき、Wi-Fiのみでデータ通信を行う手段。国内の空港などで借りられるレンタルWi-Fiも、コストの安さや手続きの手軽さから人気です。キャリア提供サービスよりも安価で、気軽にネット利用したい人向けの方法です。
利用料金・場所 | プランによるが比較的安い。提供エリアにもよるが利用できる場所は多い |
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メリット | 複数の端末を接続できるため、iPhoneとタブレット、PCなど同時に利用できる。パスワード認証など一定のセキュリティー対策も搭載されている |
デメリット | Wi-Fiルーターの電池残量を気にしなければいけない。出国日から帰国日までのレンタル申し込み期間は、一度も利用しなくても料金が発生する |
利用の注意点 | 定額料金で利用はできるものの、データ通信使い放題ではないため、一定の通信量を超えると速度制限を受ける場合がある |